福島汚染水:タンク内にシート置き忘れ 浄化装置停止原因

毎日新聞 2013年09月29日 19時31分(最終更新 09月30日 01時13分)

放射性物質を取り除く装置「アルプス」(現在は建屋で覆われている)=2012年9月、東京電力提供
放射性物質を取り除く装置「アルプス」(現在は建屋で覆われている)=2012年9月、東京電力提供

 東京電力福島第1原発で、放射性汚染水を浄化する多核種除去装置「ALPS(アルプス)」が試運転を再開したばかりで停止した問題で、東電は29日、不具合の原因は、タンク内に置き忘れたゴム製シートが排水口をふさいだためと発表した。

 アルプスは62種類の放射性物質を取り除くことができ、汚染水対策の「切り札」と位置づけられているが、トラブル続きで、チェック体制が問われそうだ。

 東電によると、ゴム製シートは、タンク内部を上り下りする仮設のはしごを固定するために使ったもので、大きさは縦横20センチ、厚さ3ミリ。2枚がテープで固定されており、試運転前に回収することになっていたが、作業員が回収は不要と勘違いしてそのまま残したという。うち1枚がはがれて排水口をふさぎ、流量が低下したとみられる。東電は今後、ほかのタンクも水を抜き、異物がないかどうか調べる。

 アルプスは今年3月に試運転を始めたが、タンクの腐食による水漏れが見つかり、8月に運転を停止。今月27日に約2カ月ぶりに試運転を再開したが、不具合が起きたことから約22時間半後に処理を停止した。【須田桃子】

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