80%の妊婦がつわりを軽減!! つわり対策コンサルタント★ユアンの悪阻対策法

つわり対策コンサルタントのユアンです。妻のつわりを目の当たりにし、彼女を助けたい一心でこの道に進みました。当ブログではつわり対策の方法や研究報告、軽減グッズ、他の妊婦さんの情報などをお伝えします。


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つわり対策コンサルタントのユアンです


妊婦用マルチビタミンが、つわりの予防に効果的、
というお話は以前ご紹介しました。
つわりを予防したい、少しでもひどくならないようにしたい、そんなあなたへ


出来れば妊娠前からマルチビタミンを摂り、
妊娠初期に渡って飲み続けると、吐き気や嘔吐が軽減したのです。
(既に妊娠中、つわり中の方は出来る限り早く摂ると良いでしょう)

これはカナダ産婦人科学会やメイヨークリニックも推奨している定番のつわり対策法の一つです。


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そして今回はその中でもビッグ3と言われる3つのビタミンについてご紹介します。

その前に、ビタミンやミネラルと、つわりの症状の関係について、例の【血糖値】という切り口からご説明します。

血糖値とつわりの関係については、過去の記事を参照下さい。


結論から言うと、血糖値を安定させることが、つわり対策の一つの重要な鍵となり、その血糖値を安定させるために、ビタミンやミネラルをしっかり摂ることが重要なのです。



なぜビタミン・ミネラルなの?

■ 肝臓での役割

肝臓は、食後一時的に血糖過剰にならないよう、糖をグリコーゲンという物質に変換して貯蔵します。そして、食間には血糖値が低下しないように、グリコーゲンを糖に分解して血糖値を保ちます。

この時、効率的な変換の補酵素として、ビタミンBや、葉酸、ミネラルが必要となります。


■ 膵臓と副腎での役割

副腎は、糖の蓄積と利用を制御するステロイドホルモンなどを作ります。肝臓が血糖値をコントロールするためには、これらのホルモンの刺激が必要となります。

そして、この副腎がホルモンを作り出す際に、特にビタミンCとビタミンB、亜鉛、そしてω3脂肪酸(オメガ3)といった栄養素が必要となります。


ミネラルの一つ、クロムも間接的に血糖値を維持します。血液中のブドウ糖を体内の細胞に入れて、血糖値を下げるインスリンの仕事を、クロムがサポートするからです。ω3脂肪酸も同様の働きを担います。


■ 脳での役割

脳はブドウ糖を燃料にしています。そのため、十分な量の糖が休み無く供給されないと、モヤモヤやめまいを招きます。

ビタミンB、特にB6と、ミネラルのマグネシウムが欠乏すると、脳は効率的にブドウ糖を使えなくなります。



 ビッグ3のビタミン

1つ目は、米国産婦人科学会がつわり対策の第一選択薬としても推奨している、ビタミンB6、【ピリドキシンです。50~300mg/日であればつわりに役立つとされています。


2つ目は、胎児の先天異常を防ぐための有効性で有名なビタミンB9、【葉酸】です。先天異常だけでなく、流産率や子どもの時期の発がん性リスクも低下させる、とした報告もあります。


3つ目は、身体の全ての細胞の代謝に関わるビタミンB12、【コバラミンです。


そして、これら3つのビタミンBを服用したところ、妊婦の吐き気や嘔吐が軽減したのです。このビッグB3は、
数多くの身体の機能を正常化させ、炎症などを抑える作用を持つことで知られています。



まとめ

とは言え、ピリドキシンや葉酸、コバラミンだけをサプリとして補えば良いのかと言うと、そう言うことでもありません。なぜなら、ビタミンやミネラルなどはそれぞれが互いに影響しあっているからです。

結局、妊娠中により必要となる栄養素や、ご自身の食習慣上不足しがちな栄養素をバランス良く摂ることが最も効果的です。

そのため、ビタミンB6単品のサプリではなく、妊婦用マルチビタミンとして飲むことが推奨されているのです。

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※注意:どんなサプリや薬でもそうですが、必ず一度かかりつけ医の同意を得るようにしましょう。また、用法容量を守って正しく服用するようにしましょう。栄養素の過剰摂取も身体に悪影響を及ぼすことがあります。(ビタミンAや鉄分など)

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つわり対策コンサルタントのユアンです


つわりを始め、不妊や栄養に関するセルフケアブックの著者であり、人体解剖学と生理学の講師でもあり、9人のこどもの親でもいらっしゃる、マリリン女史のつわり対策法をご紹介します。

marilyn

1. 十分な睡眠

妊娠中は、妊娠前よりかなり多い睡眠を必要とします。
なぜなら、驚異的なスピードで胎児を育み、その分の酸素を呼吸し、その分エネルギーを消費しているからです。

疲れ切った状態が続くと、つわりが悪化しやすくなります。



2. 適度な運動

日々の散歩など、通常の適度な運動は身体が血糖やインスリンを管理するのに役立ちます。もちろん、過度の運動は身体に良くないため、控えましょう。
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3. 生姜

1日1-1.5gの量の生姜はつわりの軽減に役立つことがあり、妊娠中も安全に使えます。
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4. 消化酵素を含むサプリメントを摂る

妊娠ホルモンによって消化機能が弱まることで、色々なトラブルを引き起こす事があります。もしあなたの不快な症状のメインが胃にあるとしたら(食後すぐに嘔吐するor胃もたれがするetc.)、消化酵素のサプリが役立つかもしれません。
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5. 新鮮なレモンの香りを嗅ぐ

もし臭いがつわりの引き金になっているなら、新鮮なレモンを切って香りをかいでみて下さい。カンタンな方法ですが、女性の中には、本当に良く効く人がいます。
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6. 嘔吐を避けるために、ゆっくり飲み込む

もしあなたが嘔吐したくなければ、ラズベリーティーのようなハーブティーを1度にティースプーン1/4程度の量ずつゆっくりチビチビと飲んでみて下さい。

この動作が、食道の筋肉を収縮させる波を作るため、嘔吐反射を妨害します。



7. 指圧バンドをつける

両腕につわりを軽減するためのツボを刺激する指圧バンドをつけてみて下さい。
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8. 低血糖対策を行なう



9. ビタミンとミネラルを含むサプリメントを摂る

ビタミンやミネラルを含む妊婦用マルチビタミンを、妊娠前から妊娠初期に渡って飲むことで、つわりを予防したり、軽減したりする効果があることが発表されました。
その理由は特定されていませんが、これらのビタミンやミネラルが安定的な血糖値を維持するのに役立つのは確かです。

また、つわり対策以外にも、葉酸や鉄分などを含むマルチビタミンを摂ることで、胎児の先天異常や流産率、さらには子どもの時期のガンの発症リスクも低下する、とした報告があります。
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つわり対策コンサルタントのユアンです



不妊や栄養、つわりに関するセルフケアブックの著者でもあり、9人のこどもの親でもいらっしゃる、マリリン女史の
【低血糖】を防ぐ食生活の12のガイドライン
後半編です。

前半編はこちら>>>

※なぜつわり対策と低血糖の関係についてはこちら↓
注意!低血糖を防ぐつわり対策の誤った方法>>>
低血圧のあなたにおすすめのつわり対策>>>



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7. デザート選びは血糖値のコントロールに注意


・果物:反応性低血糖を防ぐため、
タンパク質と少しの脂肪を含む食事の後に食べましょう。その場合、豊富なビタミンやミネラルを含むため、最良のデザートになります

・アイスクリーム:それ自体がタンパク質とカルシウム、消化を遅らせるのに十分な脂肪を含むため、通常の量であれば良いデザートになります。

・デザートは1日2回までのお楽しみに制限しましょう。



8. 受けつけないものは、無理に食べない


・妊娠中に必ず食べなければならない単品の食品はありません。

・何が食べられ、何がダメかの食事日記をつけると、大まかな傾向を把握できるようになります。
ただし、女性の身体の内側は刻々と変化(血糖値やホルモンバランスなど)するため、同じ食品であっても受け付ける日とそうでない日があることを覚えておきましょう。




9. 十分な水分を摂る

・成人は身体の約65%が水分、胎児にいたっては約90%が水分でできていると言われています。また、食べ物を摂らなくても数週間から1-2ヶ月生き延びることができますが、水分を摂らないと数日で死んでしまいます。

【オススメの水分】
ヨーグルト、スープ、牛乳(水より飲みやすい)
・ハーブティー(レッドラズベリーティー、ジンジャーティー

【注意が必要な水分】
ソフトドリンクやフルーツジュース(反応性低血糖を招くリスクがある
・カフェイン(
食事と一緒に一日1-2杯のコーヒーが限度、1日200mg以上のカフェイン摂取は流産リスクを増加させる

【避けるべき水分】
・アルコール(
流産や胎児性アルコール症候群リスクを増加させる
・人工甘味料アステルパームを含む飲み物(インスリンを強力に刺激する
フェニルアラニンに代謝されるため、反応性低血糖を招くリスクがある
※「
パルスイート」や「ニュートラスイート」などの名称でカロリーオフの商品にしばしば含まれます



10. 食品を塩で味付けする


・低血圧→低血糖→つわり症状(めまいや吐き気) のサイクルを断つため、低血圧の方には塩がオススメです。
詳しくはこちら>>>




11. 妊娠中の健康的な体重増加を制限しない


・現代は痩せた体型が美しいとされ、不幸にも過剰な体重制限を推奨する産婦人科医までいます。

※日本でも、妊娠前の時点で「やせ型」(BMI 18.5未満)の女性が年々増えており、これに伴い、1980年からの30年間で、出生児の体重がなんと250gも軽くなっています。

・妊娠中の体重増加に関する過剰な関心は、食事制限から低血糖やつわりの症状を引き起こすだけでなく、やせ過ぎの場合、切迫早産や早産、未熟児のリスクを高めます。


※日本産科婦人科学会周産期委員会では、妊娠前の体型をもとに、妊娠中の体重増加の推奨値を以下と発表しています。(あくまで目安であり、統一見解ではありません)
 ーやせ型(BMI 18.5未満):+9~12kg 
 ふつう型(BMI 18.5~25.0):+7~10kg
 肥満型(BMI 25.0以上):+5~7kg




12. どんな食べ物でも食べないよりはまし!


・胎児のために完璧な食事を求め、結果的に食事量が減ってしまうことは、良い事ではありません。

・たとえ一品しか食べられる物がなくとも、何も食べないよりましです。食べられるときに、食べられるものを、食べるようにしましょう。


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つわり対策コンサルタントのユアンです


面白い方を見つけてしまいました。
Marilyn 女史です。

人体解剖学と生理学の講師で、不妊や栄養、つわりに関するセルフケアブックの著者でもあり、何と言っても9人のこどもの親でいらっしゃいます。

恐れ入りました。


このマリリン女史のつわり対策本に、
【低血糖】を防ぐ食生活の12のガイドライン

が載っていましたので、ご紹介します。

※低血糖とつわりの関係に関しては過去の記事をご覧下さい。
注意!低血糖を防ぐつわり対策の誤った方法
低血圧のあなたにおすすめのつわり対策


meal

by Simon Blackley


1. つわりが始まる前に食生活を改善する

理想は妊娠する前に改善することです。
妊娠前から健康的で身体に良い習慣を作ることは、つわりだけでなく、妊娠中に起こり得る様々な問題を防ぐことに繋がるからです。

もし既につわりで苦しんでいる場合・・・
出来る限りガイドラインに従って、食べられる時に食べられるものを食べましょう。
たとえ食後に嘔吐したとしても、食べる事で楽になる女性の方が多いです。



2. 自分の食欲で判断しない

たとえ食べ物の味がしなくても、食欲が落ちていたとしても、できるだけ食べることがつわりの悪化を防ぎます。

吐き気や嘔吐がある場合も、食べられる時に食べられるものを食べることで、症状が弱まります。



3. 3-4時間おきに食べる、夜も食べる

夕食を食べてから、朝起きて朝食を食べるまで、10~12時間も何も食べないことは、低血糖を招く主な要因です。

お布団に入る前に健康的な夜食をとり、夜中に洗面所やトイレへ駆け込むために目を覚ましたとき、1、2度軽食を食べると良いでしょう。

また、日中は約3~4時間ごとに、食事の間も軽食を摂るようにしましょう。



4. タンパク質+炭水化物+脂肪をセットで食べる

マリリン女史曰く、これがとっても大事なことです

タンパク質と脂肪は消化システムを遅らせます。
そのため、炭水化物から糖質を分解、吸収するのにも、より長い時間がかかることになります。

【3栄養素をセットで摂れる食べ物】
・トーストのチーズサンドイッチ
・ツナを載せたクラッカー
・卵と全粒小麦のトースト
・ロールパンのハンバーガー
・ピーナッツバターを塗ったパン
・牛乳がけのグラノーラ
・ナッツとレーズン
・チキンとライス
・ヨーグルト
・1杯の牛乳

また、これらの食事に含まれる炭水化物があまりに少ないと、血糖値を十分早く上げることができません。特に起床時など、長時間何も食べなかった後にこうした食べ方をすると、低血糖を招く原因になります。



5. 精製されたでんぷん質の食品は単品では食べない

白いパン、白いパスタ、白いお米、クラッカー、フレンチフライ、ポテトチップス、そして多くの朝食用シリアルは、消化の際にすぐに糖質へと変わってしまいます。

適量のタンパク質や少量の脂肪を含む食品と一緒に食べる場合は良いのですが、こうした精製されたでんぷん質の食品を単品で食べてしまうと、血糖値が急激に上下してしまい、反応性低血糖を引き起こしやすくなります。



6. 甘い果物を単品では食べない

5と一緒の理由です。

甘い果物は繊維やビタミン、ミネラルも含み、良い栄養源ではありますが、糖質の塊でもあるため、単品で食べてしまうと反応性低血糖の引き金になり得ます。

【特に注意する果物】
 熟した桃、熟したバナナ、ぶどう、フルーツジュース
リンゴ、オレンジ、ベリー、すいかはこうした問題が少ないです。

そのため、あなたの好きな果物を、食後のデザートとして(他の食べ物と一緒に)適量食べるようにすると良いでしょう。



何だか長くなってしまうので、今回はこの辺で。


今回のおさらい


・食欲が無くても食べる
・日中は3-4時間ごとに食べる(4-5回)、夜も1-2回食べて空腹にさせない
・食事は、タンパク質+炭水化物+脂肪(少し)のセットで食べる
・甘い物を食べる時も、タンパク質+脂肪(少し)を合わせて食べる


テーマ:
つわり対策コンサルタントのユアンです


昨日は、低血糖がつわりの吐き気やめまいを招く一つの要因である、ということをお伝えしました。

注意!低血糖を防ぐつわり対策の誤った方法 >


実は今回もこの低血糖対策の続きでもあります。



そもそも低血圧とは?

血圧は、文字通り血液を全身に送る力です。

そして血液は、ブドウ糖などの栄養素や酸素を全身に運び、二酸化炭素や老廃物を運び出す役目を果たしています。

(何だか理科の授業を思い出しますね。)


さらに、その血液を送り出す力が弱いと、
全身に栄養素が行き渡り難くなり、老廃物も滞りやすくなります。


その結果、特に血圧の上が80mmHgを下回ると・・・

・頭痛、めまい、
偏頭痛、不眠(脳の血行不良による)
・だるさ(全身の筋肉や肝臓の血行不良による)
・食欲不振、吐き気、下痢、便秘、腹痛(消化器の血行不良による)
・冷え(皮フの血行不良による)


などの症状が強く出やすいと言われています。

そして、妊娠適齢期の若い女性の中には、低血圧の方が多くいらっしゃいます。



低血圧と低血糖の関係

脳のエネルギー源=燃料はブドウ糖です。

低血圧になると、脳への血液供給も不良になるため、燃料であるブドウ糖の供給も不十分になってしまいます。

まさしく低血糖状態です。

そして、血糖値の低下は頭痛やめまいだけでなく、脳の嘔吐中枢を刺激して吐き気も招いてしまうのです。


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by Tim simpson1


低血圧対策として有効な食卓のあの調味料

これまでご説明してきた通り、

低血圧→低血糖→つわり症状(めまいや吐き気) 

になるのですから、低血圧を改善すれば、症状をかなり楽にできる可能性があります。


では、具体的に何をすれば良いのでしょうか?



答えは、食卓に置いてある、「食塩」です。

塩は血圧を上げる作用を持つ食べ物なのです。

ですので、もし低血圧の疑いがある方は、味付けに塩を少々加えたり、塩分の多い食べ物を意識的に選ぶと良いでしょう。


塩分の多い食べ物
・スープ
・塩をまぶしたナッツ
・ピクルス
・チーズとクラッカー
・オリーブ
・ポップコーン


特に、起き上がっている時に吐き気を感じ、横になると楽に方は低血圧が問題の可能性があります。

そして、低血圧対策のポイントは、塩分を小まめに摂ることです。
なぜなら、腎臓はすぐに塩分を取り除こうとするからです。


※注意
高血圧の方は塩分を避けて下さい。
持病などで塩分を控える理由のある方は、一度かかりつけ医に相談をして下さい。

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