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中国、韓国の反日プロパガンダには典型的な手口がある。本当は自分たちが加害者なのに、被害者の立場に身を置いて日本の加害性を言い立てる。中国が日本の憲法改正に反対するのは中国の第1列島線突破の障害になるからで、自らに明確な侵略意図があるのに逆に「日本の右傾化」と喧伝(けんでん)する。加害者が被害者にすり替わるのだ。
韓国も同じ。民主党の大畠章宏幹事長らが23日、ソウルで与党セヌリ党の黄祐呂(ファン・ウヨ)代表と会談した。その際、黄氏は在日韓国・朝鮮人らに対するヘイトスピーチ(憎悪表現)について「日本の政治家の言動も影響を与えている」との懸念を表明した(『朝日新聞』9月26日付)。
ヘイトスピーチは、東京・新大久保周辺での150人ほどの人たちの行動のことだ。「朝鮮人をたたき出せ!」などと叫び回ることは品性に欠け、日本人の美学に反する。ただ、韓流ブームに沸いた日韓の良好な関係を壊したのは、李明博大統領(当時)による、昨年の竹島上陸と天皇陛下への侮辱発言だ。
安倍晋三氏が自民党総裁に返り咲き、第2次安倍政権が発足すると、韓国はまるで理性を失ったかのように官民挙げて日本へのヘイトスピーチ、ヘイトアクションを繰り返した。そこに150人のヘイトスピーチが登場した。
強調するが、わずか150人だ。韓国は国を挙げて日本へのヘイトスピーチを行っているのに、日本のごく一部の動きをまるで鬼の首を取ったかのように「ほら見ろ、日本全体が右傾化している」と被害者ヅラする。先の黄氏の発言がそうだ。