2013.9.30 05:04(3/3ページ)

和田監督3位でも続投、課題山積の虎に光は…

6回 ボールを宙に投げる阪神・メッセンジャー=ナゴヤドーム(撮影・鳥越瑞絵)

6回 ボールを宙に投げる阪神・メッセンジャー=ナゴヤドーム(撮影・鳥越瑞絵)【拡大】

 8月27-29日の巨人戦(東京D)で3連敗し、8年ぶりVが絶望的となってから、気持ちの切れたチームをまったく立て直せない。貧打で無惨な戦いが続き、10カード連続勝ち越しなし。勝負の9月は6勝16敗2分け。貯金も4まで減った。監督の手腕が問われるのは当然だ。毎年のように勝負どころでズルズル後退する虎の“悪癖”はまるで改善されていない。

 この日も浅尾や岩瀬、クラークらを抹消した竜から、2点を奪うのがやっと。5番に抜てきした今成も3打数無安打で、和田監督は「5番以降が機能しない。これだけつながらないと…。人をいじるのか、打順をいじるのか」と嘆き節。「(5番は)流動的となる」と話したが…。信念を貫く『4番・鳥谷』にしてから26試合、7勝17敗2分けという低迷自体を、どう考えているのか。

 新井&福留の不振が最たる要因とはいえ、そこに策を打ち、V字回復を図るのが監督のはず。しかし答えは闇の中。CSからの逆転日本一の道のりは険しい。和田監督は「このままじゃいけない」と悲壮感を露わにしたが、言葉ではなく結果で示さねばならない。

 ポストシーズンの後には、9年ぶりのV奪回が至上命題の契約最終年も待つ。得点力不足に、先発の駒不足。若手台頭もないなか、どう手を打つか…。課題山積の虎。和田監督は、光を見いだせるのだろうか。

6月留任会談

 坂井オーナーと和田監督は、交流戦明けの6月19日の夜、神戸市内で2時間ほど会食した。南球団社長、中村GM、高野球団本部長も同席。来季の続投を前提とした話し合いで、事実上の“留任会談”となった。会食に向かう前には電鉄本社で「采配? よくやっていただいている」と高い評価を口にしていた坂井オーナー。ただ、この時点では首位巨人とは、2・5差だった。

最大「17」の貯金「4」に

 阪神は4連敗で、最大17あった貯金は4に。これは5月6日以来
 阪神は残り6試合、広島は残り3試合で、阪神の“2位マジック”は「2」。最短で10月2日の直接対決(マツダ)で決まる

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(紙面から)