ベンチで怖い顔の阪神・和田監督=ナゴヤドーム(撮影・中川春佳)【拡大】
歯止めがきかない。和田阪神、お馴染みの惨劇で4連敗。しかも若手に切り替えた“1軍半”の中日に2連敗し、3位広島との差も3となった。広島が残り3戦を全勝、阪神が1勝5敗なら3位-。それでも試合後、サンケイスポーツの取材に応じた球団首脳は、和田監督の来季続投を改めて明言した。
「正直言って、監督を代えようなんて全く思っていない。苦しんでも2位を確保してくれればいい。3位になれば(CSで本拠地開催ができずに)興行的には痛いが、それ(続投)は同じ」
3位でも続投-。大失速にも、指揮官の来季の責任問題は否定。3年の契約期間を強調した。
球団内には、真弓前監督を守り切れなかったという思いがある。2011年に新たに2年契約を結んだが、同年4位に失速。ファンの厳しい声にさらされ、契約を1年残して解任となった。
和田監督には任期をまっとうさせたい。逆に言えば、それ以外に積極的な続投理由が見当たらないのが現状だ。来季続投は6月の交流戦明け(6月19日)には早々と決まったが、その時点では首位巨人とのゲーム差は2・5。いまとは状況がまったく違う。昨年5位からAクラスに上がった以外、評価されるポイントは見当たらず、指揮官が期待通りの結果を出しているとは思えない。