判定に怒りが収まらないメッセンジャー。好投しながら“孤立無援”の登板が続く…(撮影・鳥越瑞絵)【拡大】
(セ・リーグ、中日4-2阪神、23回戦、11勝11敗1分、29日、ナゴヤドーム)ぶちまけずにはいられなかった。またも無援で8敗目を喫したメッセンジャーが、審判への不満を一気に爆発させた。
「ゲーム全体が残念だった。あのヘタクソな審判はひどい。あんな形で点を取られて納得できない。ナーバス? というか『怒り』だ。ストライク、ボールを判定することが、そんなに難しいことだとは思わない。コリゴリした。というか(判定が)よくわからない」
バスへ乗り込む直前、振り返るとせきを切ったようにまくし立てた。
自己最多13勝目を狙ったマウンド。球威はあったが、序盤からボール先行で苦しんだ。二回無死一塁から高橋周への際どい球はボールとなり、フルカウントから左前打。無死一、三塁で併殺打の間に先制を許すと、同点の五回には堂上剛に勝ち越しソロを浴びた。
マウンド後方へペッとツバを吐き、ロジンバッグを叩きつける。イラつきを隠そうともしない。そして2-2で迎えた八回は3四球で二死満塁。ここでも際どい球を続けて「ボール」とコールされた。結局、大島に二塁へ決勝の2点内野安打を許した。
これで9月は5試合39イニング、失点わずか5と好投を続けながら、1勝1敗(チームは1勝4敗)。無援に泣かされるフラストレーションが、この日の判定への不満と重なって、ついに弾けてしまったか。