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福島県相馬市の市中央児童センターに28日、砂場付きのミニログハウス「オリーブのいえ」が完成した。福島第1原発事故の発生後、外で砂遊びをしていなかった学童保育の小学生たちは、久しぶりに砂の感触を楽しんだ。
屋内で砂遊びができるように、約9平方メートルのログハウスに砂を詰めた木箱を設置した。児童は早速、穴を掘ったり、山を作ったりして遊んだ。同市の桜ケ丘小3年の八巻要君(9)は「砂が冷たくて気持ちいい」と笑顔を見せた。
ログハウスは、被災地で子どもの遊び場づくりなどの活動を続けている一般社団法人「小さなオリーブ子供基金」(横浜市)が寄付金を活用して贈った。原発事故後、放射線の影響を心配して使わなくなっていた児童センターの砂場の上に建設した。
児童センターの門馬美樹主任(43)は「子どもたちを自由に遊ばせられる砂場が欲しかった。夢がかなってうれしい」と喜んだ。