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車と路面電車の接触防ぐ実験公開
9月29日 19時49分

車と路面電車の接触防ぐ実験公開
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自動車と路面電車の接触事故を防ぐため、互いの位置を確認して危険が迫った時には相手側に警告を発する新しいシステムの実証実験が広島市で公開されました。

このシステムは、自動車メーカーのマツダと路面電車を運行する広島電鉄、それに東京大学が共同開発を進めているもので、29日、広島市中区で路面電車の一部の区間を実際に使った実証実験が報道関係者に初めて公開されました。
自動車と路面電車の車両には、それぞれGPSの受信機能が備えられていて、互いの位置や速度、それに進行方向などの情報を自動的にやり取りします。
自動車が路面電車の接近に気づかず軌道を横切ろうとして右折しかけると、自動車の装置から警告音が出て、運転席のフロントガラスに接近を示す図が映し出されます。
一方、路面電車には、自動車が方向指示器を出して右折しようとしている情報が伝えられ、「前方、右折車あり」という音声が車内に流されるようになっています。
自動車と路面電車が接触事故を避けるための情報をやり取りするシステムが実用化されれば世界で初めてだということです。
広島電鉄によりますと、自動車と路面電車の接触事故は毎年50件前後起きていて、関係者は今後も実証実験を重ねて早い時期の実用化を目指したいとしています。
マツダ技術研究所の栃岡孝宏さんは「自動車と路面電車が共存して安全安心に暮らしていける交通体系を目指したい」と話していました。

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