愛知、明治の赤レンガ建物見納め　カブトビール工場復元へ

　明治時代、大手ビール会社に対抗して愛知県半田市で生まれた「カブトビール」の醸造工場跡「半田赤レンガ建物」（同市）の内部が、１０月５、６の両日、一般公開される。

　建物は１８９８年に建設。明治建築界の三大巨匠の１人とされる妻木頼黄氏が設計した断熱構造を残す木骨れんが造りの貴重な近代産業遺構。年に何度か公開されてきたが、２０１５年春からの常時公開へ向けて復元改修工事に入るため、約１年半の間、中を見ることができない。

　５、６日は１階を無料公開し、建物やビールの歴史を展示。カブトビールの復刻版も販売する。問い合わせは半田市企画課、電話０５６９（８４）０６０５。