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橋下維新、“秒殺”―。大阪府堺市長選挙が29日、投開票され、現職・竹山修身氏(63)=民主推薦、自民など支持=が、日本維新の会傘下団体「大阪維新の会」の新人・西林克敏氏(43)=元堺市議=を下し、再選を果たした。投票締め切り直後から竹山氏の当確が打たれる惨敗劇に、日本維新の会共同代表・橋下徹大阪市長(44)は責任を感じるとしたものの、代表続投の考えを示した。だが、看板政策の「大阪都構想」に暗雲が垂れ込めたことで、求心力低下は避けられそうにない。
秒殺された。午後8時を過ぎると、竹山氏の当選確実が続々と報じられた。約30分後。西林氏の事務所内で会見した橋下氏は「竹山市政への評価。僕への批判、反発。都構想に対して大きな誤解が広がってしまったこと」と、淡々と敗因を述べた。
投票率は、前回を6・76ポイント上回る50・69%だった注目の選挙。大阪維新では2010年の結党以来、大阪府内の首長選で党本部として支援する候補の落選は初めて。橋下氏は「僕が争点設定をしっかりできなかった。重大責任だ」と話す一方、自身の進退について質問されると「なんで辞めなきゃいけないんですか。また勝たないといけないんですから」と即答。松井一郎幹事長(49)とともに続投する姿勢を示した。
冷静に振る舞っていた橋下氏。だが、選挙期間中、何者かによって堺市内に配られた“中傷ビラ”に話が及ぶと、一気にヒートアップ。「抗議したところで選挙結果が変わるとかの話ではないが、自分の気持ちとして潔く負けを認められない」と怒りをあらわにした。
さらに28、29両日の紙面で党の広告を掲載しなかったとして、朝日新聞記者を会見場から締め出すという異例の“場外戦”も勃発。「仮契約も審査も済んでいたのに、一部の橋下嫌いの上層部が強引に(不掲載を)決めたらしいですね。内部告発で僕の耳に入ってきてますよ。真実ならアンフェアすぎる」と批判。松井氏も「説明責任を果たすまでは政治の取材は受けない」と述べた。
同じく都構想が争点となり、自民、民主など各政党を敵に回した一昨年の大阪市長選挙では、自身の出馬で圧勝。橋下氏は「あの時はきっちり説明もできたが、今回は参院選もあり、説明する時間がなかった」と振り返った。だが、今回は読売テレビの清水健アナウンサーに出馬要請を2度断られるなど、候補者選定の段階から誤算続き。西林氏も会見で「私自身の出馬も出遅れ、考えが十分に出しきれなかった」と準備不足を認めた。
「大阪市で都構想を成立させ、うまくいっているところを見せたい」と力を込めた橋下氏は「堺市民は後から『入れてほしい』と言って来てくれると思っている」と前を向いた。だが、大阪府全体で進めるつもりだった都構想は事実上の“破綻”。国政への影響力低下も避けられず、地元での黒星は、今後の党運営に大きな影を落としそうだ。
(2013年9月30日06時05分 スポーツ報知)
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