これは、他人がなりすましですぐさま不正利用できることを意味する。クレジットカード各社はいち早く、2ちゃんねる利用者に不正利用されても金銭負担をかけない旨の発表がなされた。
この件で1番怖いのは、匿名を盾に誰がどんなことを書き込んでいたかが明らかになってしまったことだ。2ちゃんねるが最も封印せねばならない部分が、白日の下に晒されたのだ。有名なライトノベル作家が他の作家を数百回にわたって誹謗中傷した事実が明らかになり、本人がホームページで謝罪に追い込まれた。
某2ちゃんねるまとめサイトの管理人はあらし行為を謝罪、サイトの閉鎖を発表した。流出したメールアドレスからは、某政治家、某大学准教授の名前、中央省庁、マスコミ各社、商社、通信会社、国内外の有名大学まで驚くような名前が並ぶ。
調査目的で利用している会社もあるだろうから一概には言えないが、自作自演、ステルスマーケティングに利用している会社など、今後非難されるケースも出てくるだろう。匿名だからネットの書き込みが絶対バレない、などということはないと肝に銘じるべきだ。(ソーシャルメディアリスク研究所代表 田淵義朗)(PRESIDENT Online)