貨物船事故 外国船の中国人乗組員を逮捕9月30日 0時7分
伊豆大島の沖合で名古屋市の海運会社の貨物船が外国船籍の貨物船と衝突して転覆し、5人が死亡、1人が行方不明になっている事故で、海上保安部は29日夜、当時操船の責任者だった中国人の乗組員を業務上過失致死などの疑いで逮捕しました。
27日伊豆大島の西の海上で、名古屋市の海運会社の貨物船「第十八栄福丸」がアフリカのシエラレオネ船籍の貨物船と衝突して転覆し、「栄福丸」の乗組員6人のうち船長など5人が死亡、1人が行方不明になっています。
双方の船は向かい合う形で接近し、衝突したことが分かっていますが、下田海上保安部によりますと、「栄福丸」は船尾に近い左舷に衝突で出来たとみられる直径2メートル以上の穴が開いているのに対し、外国船は船首付近に激しい衝撃の跡があるということです。
海上の交通ルールでは、船が向かい合って接近した場合、原則として互いに右へ回避するように規定されています。
海上保安部は「栄福丸」が右に回避したのに外国船が衝突を避けるための十分な行動をとらなかったとして、29日夜、当時操船の責任者だった中国人の乗組員、夏紅波容疑者(35)を業務上過失致死などの疑いで逮捕しました。
海上保安部によりますと、夏容疑者は容疑を認め、「操船を誤ったことは間違いない」と話しているということで、引き続き当時の状況を調べることにしています。
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