北の狩人

おう! そこのお前!今、見てただろう!? 見てたよなっ?
ふざけるなっ! 
誰に断って見ていやがる!
 
罰として犬の小便でといた粉末ポカリスエットを一気飲みだっ! 
ストローでなっ!

・・・・・とまぁ 汚い出だしになってしまったがご存知hornetだ
今日は旧Silent Storm(以下SS)の結成時の話をしようと思う


SSは俺を含む五人の男(hornet raven mantis pitviper grasshopper)でのスタートとなった訳だが
pitviper氏(以下まむし)は俺の同級で中学のころからの付き合いということもあって過去にもいろいろな趣味にチャレンジしては共に楽しんできた

この時期、あたらしい趣味を求めていた俺たちは、
・・そろそろ30過ぎたしもたもたしてたらジジィになっちまうぜ!
ガキの頃とは違って少しは金もあるし、マルイの電動ガンあたりをスパーーン!っと景気良く買っちまって前から興味があってもなかなか手が出せずにいたサバゲーというものに踏み込んでみようじゃないか!なぁオイ!・・・
という雰囲気になっていた

その話を弟のRAVENに持ちかけたところ、丁度奴と友人の間でも最近そのような話が出ていたらしい。
まもなく話を煮詰めながら四人で一緒に飲もうということになったのは当然の流れだ

弟RAVENが連れてきたのはmantis氏だった
見た目がおとなしそうで無駄口を叩かないこの男は、酒が入ると無駄にテンションがあがって面倒臭いRAVENとは対照的で素朴な奴という印象が強かった
この男は若い頃から良く弟のところに出入りしていたから顔は知っていたし、以前にBBQなんかも一緒にいった事もあるので多少の面識はあったがサバゲーに興味を持つようなタイプには見えなかったので意外ではあった
どうやらBBQの時に遊びで持っていった俺の電動G3SG1を撃たせてもらった事で火がついたらしい 
確かに河原のはずれのほうでコッソリ試し撃ちしていたのを見かけたような記憶はある 
・・・俺、こんなの興味ないもんねっ!高そうだし危なそうだし使い方も良くわからんし子供じゃあるまいし、たまたまここにあったから撃たせてもらってるだけだもんねー・・・・・
感情を抑えながら大して興味なさそうにいじってはいたが実はジワジワとサバゲー熱に感染していって仕事も手につかず嫁さんや会社の同僚に話すこともできず、あふれる思いを処理しきれずに夜な夜な近所を裸で走り回ったりしてたのかも知れない
きっとそうだ! 俺には見える!

まぁ飲んで話しているうちにとりあえずMy Gunを手に入れろ! 話はそれからだ!ってことになったわけで
・・・4人じゃ微妙だよな、4って縁起悪いし ガキ向けの特撮戦隊でさえ5人編成なんだからもうひとりぐらい つーか女の子さそわね?
できれば紅一点というポジションをはれるような人材を・・・・
という話があったかどうかは良くおぼえてないがそういった経緯からするとまったくの役不足で もはや女ですら無いが、やはり俺の中学からの付き合いでしばらく音信不通だったhopper氏も巻き込んで五人揃ったところでとりあえずチームを設立って事になった


そこでどのチームでも必ず避けては通れないであるだろう最初の儀式



そう、それは【チーム名の決定】


チーム立ち上げるなんぞ 田舎のヤンキーの如く息巻いてみても、前もってチーム名を考えていたような気の利いた奴がいる訳は無く、ここは民主国家ニッポンのチームらしく全員一つ以上の名前を次の飲み会までに考えてこようぜ!
ってなことになり、考え付いた名前をメールで代表者に送ってもらい、次の飲み会当日に作成者は公表せずに多数決をとろうということになった

当然この方式だとチーム名候補の作成者は代表だけがわかるということになる 
異様なまでのハイテンションで進む結成話の流れの中なんとなく代表は俺、副代表はmantis氏ということになってしまったのだが、割と快く引き受けた割には浮かない顔をしていたmantis氏が気になるところだった 
きっとみんなが副代表なんてお堅い呼び方するもんだから額面どおりに真面目に受け取ってしまっているんだろう

旧SSではメンバー全員に意見を上げてもらい、なるべくみんなにも運営に参加してもらってチーム活動していくというのが方針ではあったが、実際にやってみて感じたのは個人レベルで意見をあげるの自体が負担になり、結局それらが人任せになってしまう傾向が多く見られてうまく機能しなかったように記憶している 旧SSに限ってかも知れないが・・・・ 
今にして思えば代表とかリーダーなんかは、変に民主的にならずに独裁的権限を振りかざして
「おい! お前、アンパン買って来い 三十秒でな!遅れたら半ケツ出して極悪APSでスナイピングの的だからよろ~」的なやり方でもよかったんじゃないかと思うぐらいだ
まぁ、この辺は機会があればそのうち詳しく書こうと思う

mantis氏は根が正直で俺やRavenのようにスレた考えは持っておらず、ある意味純粋なところがあったから手の抜きどころがわからずに荷が重く感じてるのかもなぁ、なんて事をぼんやり考えながら今日のところは解散ということになった

何日か過ぎて、俺のところにポツポツと名前候補のメールが届くようになった 
正直、決定となったチーム名Silent Storm案以外のボツ案は殆ど記憶に無いのだがみんなそれほど使ったことも無い頭をフル回転させて考えてるらしく、なかなかいいのが集まってきてたように思う

いよいよ次の飲み会まであとわずかという段階になってもまだ一つも候補をあげていない人物がいることに気づいた俺はさりげなく催促のメールをしてみた
一応、五人全員が最低一つは考えようと決めたことだが、仕事や家庭の事で忙しいこともあるだろうし、もしかすると忘れている可能性もあるので確認してみようと思ったのだ

・・・・・・・・・・・・・返事が無い・・・・・・・・・

翌日、再度催促メール

・・・・・・・・・・・・・返事なし・・・・・・・・・・


俺がメアドを聞き間違ったか?と思いRAVENに再確認 だがメアドは正しく、届いていない様子は無い
よりによってチーム結成の最初の儀式なのに、まさかの華麗にスルーパターンか?
残り一日をきり、これはもう電話して直接催促&説教スキル発動か?と考えていた矢先にメールの着信音が・・・






なぜ俺はこの男を救ってやれなかったのか?

なぜ俺は手を差し伸べてやれなかったのか?

なぜ俺はこの男を追い詰めてしまったのか?




   




  【マタギ】
      





?!・・・・・



何が俺の携帯に送られてきたのか理解するまでにどのぐらいの時間を要しただろうか?




こ、これは?!


チ、チーム名なのか?!


ただの職業名だし(笑)? これってチーム名としてありなのか?!


そ、そうか!わかったぞ! ネタだ! ネタなんだよな?!




【すいませんこれでいっぱいいっぱいです  by mantis】



そう、奴は忘れていたわけでもスルーしていた訳でもなく、まじめに正面から一生懸命チーム名を考えていたのだ
俺の督促メールに怯え、刻々と迫る締め切りという現実を突きつけられ孤独な戦いを挑んでいたに違いない
思えば前回の飲み会で見せたブルーなオーラは副リーダを引き受けた事に起因することではなく、チーム名作成に対してだったのだ

・・・・考えど考えどいい名前は浮かばず困り果てていたところに、ふと立ち寄った現場近くの定食屋 注文を終え店内をみまわすとそこには【マタギ祭り】のポスターが!!
 こっこれだぁぁぁあ! 早速メールを打ち終え義務から解放された奴は心置きなく、運ばれてきたトンカツと奴のこよなく愛する炊き上がりがモッサモサの水分少なめのライスを満足そうに口に運んだ・・・・・

なんてことがあったはずだ! きっとそうに違いない!




俺は奴の真面目で純粋な人柄と不利な状況の中、孤独に戦い抜いた事に敬意を払わずにはいられなかった

そして俺は再度携帯に目をやるとそっとメールを削除し封印したのだった・・・・




チーム名候補【マタギ】多数決を待たずにボツ・・・・・・・















【mantis】

旧SS 副リーダー 真面目で素朴な男だがゲームでは類まれなる戦闘力を発揮 
旧SSの中でも五本の指に入る実力でスナイパーからアタッカーまで何でもこなす優秀なメンバーだった
今回のRebootに参加表明している



by hornet






2011年08月09日 Posted by SSR  at 19:04 │Comments(2)TrackBack(0)メンバー列伝

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この記事へのコメント
マタギ乙w
懐かしいなwww
Posted by raven at 2011年08月09日 22:17
当時マタギに関して、触れてはいけないと伝達があったが。マンティスさんの苦悩の表情が浮かぶ。
Posted by まむし at 2011年08月22日 16:54
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