原発汚染水の中でも動けるロボット9月25日 17時16分
東京電力福島第一原子力発電所で、原子炉建屋の中で調査に当たるロボットを開発してきた、千葉工業大学の研究グループは、建屋の中には放射性物質に汚染された大量の水がたまっていることから、水の中でも動ける新たなロボットを開発し、25日、公開しました。
千葉県習志野市の千葉工業大学は、調査用のロボットを開発し、これまでに3台が福島第一原発の原子炉建屋の内部で、冷却用の設備が破損した状況を撮影するなど、成果を挙げてきました。
しかし、放射性物質に汚染された水が作業の妨げとなるケースがあり、水の中でも動ける新たなロボットの開発を進めてきたということです。
25日公開されたロボットは、「櫻弐號(さくらにごう)」と名付けられ、1メートルの深さの水の中で、少なくとも30分間作業ができるということです。
これまでのロボットと比べて、モーターの出力は8倍以上、稼働できる時間も4倍ほど長くなりました。
さらに、8つの関節がある長さ1メートル80センチのアームを取り付ければ、地面に落ちているがれきの採取や、高い位置での画像の撮影も可能だということです。
千葉工業大学未来ロボット技術研究センターの古田貴之所長は、「原子炉建屋内を自由に動ける唯一のロボットが出来た。廃炉に向けた情報収集に効果的だと考えている」と話しています。
これまで開発のロボットの成果は
東京電力福島第一原子力発電所の原子炉建屋では、例えば、水素爆発した3号機では、床にがれきが散乱するなど、ロボットが活動するには厳しい環境にあります。
千葉工業大学では、こうした建屋の中で、たまった汚染水の採取や放射線量の測定ができるロボットの開発を続けています。
これまでに現場で実際に使われたのは「Quince(クインス)」と名付けられたロボット3台です。
災害で倒壊した建物から人を捜し出すために開発していたロボットに、改良を重ね、階段を上ったり、がれきを乗り越えることができます。
おととし7月から建屋内で作業に当たり、3号機の建屋内で、冷却用の設備の破損状況など内部の様子が詳しく分かる画像の撮影に成功しました。
3台のロボットのうち1台は動けなくなりましたが、残る2台は引き続き廃炉に向けた行程を進めるためのデータの収集を続けています。
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