汚染水設備停止 ゴム板が排水口塞いだか9月29日 17時33分
東京電力福島第一原子力発電所の汚染水の新たな処理設備で、流れる廃液の量が減り、試運転を再開して一日足らずで処理を停止したトラブルで、設備のタンクの中を調べたところ、点検作業で使うゴム製の板が剥がれているのが見つかり、東京電力はこの板がタンクの底の排水口を塞いだのが原因とみて調べています。
福島第一原発では27日、1か月半ぶりに試運転を再開した「ALPS」と呼ばれる汚染水の新たな処理設備で、汚染水から取り除いたウランなどの放射性物質を含む廃液の量が保管容器に送る配管の部分で通常より減るトラブルがあり、東京電力は汚染水の処理を再開から一日足らずで停止しました。
東京電力が配管の上流側にあるタンクの中をカメラで調べた結果、点検作業の際、タンクの底を傷つけないよう仮設のはしごの下に敷く厚さ3ミリほど、20センチ四方の大きさのゴム製の板が1枚剥がれているのが見つかったということです。
東京電力は、この板がタンクの底の排水口を塞いだのがトラブルの原因とみています。
「ALPS」のほかのタンクでも同じような不備がないか調査を続けているため、汚染水の処理は今も停止したままです。
「ALPS」は汚染水処理の柱とされ、東京電力は、設備を増やして汚染水の処理作業を来年度中に完了させる目標を立てていますが、トラブルが相次いでいて予定どおりに進むかは不透明です。
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