当寺は、天平年間(729~748)聖武天皇の勅願を奉じて、僧行基が前山町亀谷郷に建立したと伝えています。
中世、外宮宮域の西に移り、寛文10年(1670)の山田大火には幸い類焼をまぬがれましたが、神域と寺門の接するのを憂えた山田奉行によって現在地に転じました。
この間、当寺は、大峰山修験道の先達寺院として盛時には十余坊の塔頭をかぞえましたが、歴史の中で今日にのこるのは護摩堂であったこの威徳院のみとなりました。
しかし、毎年7月7日に行う柴灯(さいとう)大護摩は、日本三大護摩の一つと呼ばれ、内外両宮の法楽から万民悦楽までを祈る激しい祈祷で当時の伝統を残しています。
【住所】三重県伊勢市岡本2-10-80
【電話番号】0596-28-5372
|