2013.9.29 05:04(2/3ページ)

和田虎打線、機能不全…「鳥谷4番」で7勝16敗

ナゴヤドームにかけつけた坂井オーナー

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 3得点の内訳があまりに寂しい。中日先発カブレラの暴投と、武藤の2つの押し出し。相手から“頂戴”した得点のみに終わった。4番鳥谷の4出塁も実らず3連敗。迫るCSへ、貧打脱却の糸口がまだ見えない。

 「そこがすべて」と和田監督が悔いた場面は、1-3で迎えた八回だった。そこまで3四球を選んでいた鳥谷が先頭で左前打を放つ。新井も左前打、犠打のサインが出た福留が自身も生きるバント(三安)を決めて、無死満塁の好機が訪れた。坂、代打・桧山が四球を選び同点にしたが…。後が続かず、決定打を欠いた。

 指揮官が、鳥谷を4番に据えて、25試合を消化した。7勝16敗2分けと大失速。この2連戦の初戦を落として、1990年以来、23年ぶりの10カード連続勝ち越しなしが決まった。

 その間、鳥谷が不調だったわけではない。89打数29安打、打率・326。8月30日の“就任時”には「(4番だからと)急に大きいのが出るわけではない」と謙遜しながらも2本塁打、15打点と、長打力に加えて勝負強さも発揮してきた。

 しかし、だ。この日、鳥谷の3四球のあと、5番の新井が3三振を喫した。どうにも打線が噛み合わないのだ。4番がチャンスメークしても勝ち星に反映しない。ここまで打線としての結果が出ないのにもかかわらず「鳥谷4番」のままで継続してきた。

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