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光見えた!虎・藤浪、5回3安打2失点

藤浪は5回3安打2失点の好投(撮影・森本幸一)

藤浪は5回3安打2失点の好投(撮影・森本幸一)【拡大】

 (セ・リーグ、中日4x-3阪神、22回戦、阪神11勝10敗1分、28日、ナゴヤドーム)きっかけとするには十分な投球だった。勝負の秋を目前に、藤浪が復活だ。8月4勝での月間MVPから一転、9月は未勝利と苦しんだが、最後に光が差してきた。クライマックスシリーズ(CS)での好投へ、若きエースがよみがえった。

 「良かったと思います。特に何もないです」

 ボールは文句なし。最速153キロの直球でゾーンを突き、三回まで1安打、4三振に封じた。

 1-0の四回に難所が訪れる。先頭の荒木に右前打を許すと、森野の二ゴロで一死二塁となり、4番和田を迎える。3球目、高めに入った甘い球を痛烈に運ばれた。舞い上がった打球はグングンと伸び、バックスクリーン左のフェンスを越えた。逆転を許す2ラン。スイスイとゲームを進めようとした19歳に、ベテランが一振りで待ったをかけた。

 藤浪も「あの1球が悔やまれます」と振り返る。和田監督も「そのとおり、あの1球だけ。状態はよかった」と嘆いた。1点を追う六回に、二死満塁で打順が巡ったことで、代打・日高を送られてしまった。5回3安打2失点での降板。結局、日高は逆転機に凡退し、勝ちも負けもつかなかった(10勝6敗)。残りの先発2戦で「16回1/3」に迫っていた規定投球回への到達は、不可能となっ

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