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政治
首相、国連総会前にカナダ訪問へ TPPの共闘模索
2013.8.24 02:00
[TPP]
安倍晋三首相が9月下旬、国連総会出席のため米ニューヨークを訪れる直前にカナダを訪問し、ハーパー首相と首脳会談を行う方向で最終調整していることが23日、分かった。環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)交渉で日本と利害が重なる農業分野などの連携強化を目指し、新型天然ガス「シェールガス」の供給問題をめぐっても意見交換したい意向だ。
首相は9月23日に日本を出発し、カナダを訪問。その後、25日に米ニューヨークの国連総会で演説する。帰国は28日の予定だ。
日本の首相のカナダ訪問は、平成22年に主要国(G8)首脳会議(ムスコカサミット)に出席した菅直人首相(当時)以来。国際会議以外では18年の小泉純一郎首相(同)以来となる。
TPP交渉をめぐっては、農業国のカナダも乳製品や肉類の関税維持を求めており、日本が関税を守るべき「聖域」と位置づける農産品の重要5分野と重なる部分が多い。米国は10月上旬にインドネシアで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会合をヤマ場と位置づけており、農業分野の交渉は短期決戦となる可能性もある。
安倍首相としては、カナダと連携を強化することで、農産品の関税撤廃を求める米国や豪州に対抗する交渉力を整えたい考えだ。
シェールガスは、カナダ政府が今年に入り、同国西部から産出したガスを日本などに輸出する事業を認可。首相もカナダ産ガスの安定供給を求める考えだ。
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