【初心者向け】まるで映画のような、杉井光と支倉凍砂と橋本紡 - ワナビ速報アーカイバ

まず事の発端というものをしっかりと前提として理解しなくてはいけません。
騒動を知らない方はどぞ。
※関連記事：【初心者向け】本当に洒落にならない杉井光流出事件解説

あのまま収束かとタカをくくっていたのですが、まさかのおかわりがありました。
おそろしいことに杉井先生をはるかに凌ぐ炎上を見せています。

前回の記事では、最後の方で「狼と香辛料」を書かれた支倉凍砂先生のブログを紹介しました。
支倉先生はブログ上ではっきりと無関係である宣言をしました。

ところが、
それを読んだ橋本先生はtwitterで以下のようにコメントします。

僕の認知では、支倉君は第三者ではありません。もう、何通も何通も問い合わせのメールをいただいているので、面倒くさくなりました。あと、支倉君の「釈明」を読んで、現実との乖離に愕然としました。どこまで人は、卑怯になれるんだ、と。

— 橋本紡 (@tsumugu_h) September 10, 2013

支倉君は...もういいです。杉井君ほど、彼を愛することはできません。たくさんのメールのやりとり、そこでの対応は、杉井君よりひどかった。←不満に思うなら、訴えていただいてけっこう。全メールを開示してもいいですよ。

— 橋本紡 (@tsumugu_h) September 10, 2013

支倉君は当初から関係していました。三年前から始まったことで、何度もメールのやりとりをしました。とても不快なものでした。杉井君の言葉には、どこか意地のようなものがあり、純粋さが見えることもあった。けれど、支倉君の言葉から、そういったものを感じたことは一度もありません。

— 橋本紡 (@tsumugu_h) September 14, 2013

ひたすら嫌みが並ぶメールを見ながら、何度も悲しい気持ちになりました。そして、関係しているのに、関係していないと言い張るのはなぜなのか。その心のありようが、まったく理解できません。

— 橋本紡 (@tsumugu_h) September 14, 2013

友達であった杉井君に対する思いはなかったのか。あるいは、ふたりのあいだで、なんらかの話し合いがあった末の行動だったのか。僕には知るよしもありませんが、たとえそうであったしても、自分だけがきれいでいようとする姿は、フェアではない。

— 橋本紡 (@tsumugu_h) September 14, 2013

たとえ杉井君がすべてを被ることになったとしても、甘えていいのでしょうか。そもそもの当事者であった支倉君は、それでいいのでしょうか。友人として、取るべき行動でしょうか。

— 橋本紡 (@tsumugu_h) September 14, 2013

「卑怯者、関係者だろうが」と書かれたわけです。
端折っていますが、杉井くんは許せても支倉くんは許せない、という意味のことも書かれています。
この指摘以降、支倉先生は沈黙です。
＞ネット上に広まっている噂に対して沈黙を貫きつつも今まで通りに振る舞うのは、ある種不誠実なことなのではないかと思いました。
ブログではこう書いていたのに沈黙です。
非常に残念です。


橋本先生はそれなりの証拠も握っているらしく、2年半前にはその旨をブログに書いていました。
こちらのレス番号18-20をどうぞ。
http://desktop2ch.tv/net/1300456681/


これで支倉先生関与が再び疑われはじめ、ネット上での詮索が急速に進みます。
被害者自身が杉井先生より許せないという支倉先生はどんな人間なのか、一気に注目が集まります。
そして、多くの注目を集めることによって人も集まり、支倉先生の過去の凶状や個人情報、家族構成などが次々と暴かれていきます。

この支倉先生の本名並びに個人情報の発覚には、過去に大きなポイントがありました。
2009年に起きた同人誌即売会「サンシャインクリエイション」の名簿流出事件です。

wikipediaより引用　http://ja.wikipedia.org/wiki/クリエイション_(同人即売会)

本件の問題が持ち上がるはるか以前に起きたファイル共有ソフトのウィルスによる大規模流出事件でしたが、これは本件の物語上ではとても重要な伏線だったのです。
大昔にこの同人誌即売会に支倉先生と同一性を疑われるサークルが参加していたことから、あるユーザがネット上にばらまかれているこの流出ファイルを拾ってきます。
そして、サークル名から本名・住所と次々に発覚。
ここから、支倉先生がかつて書いていたとされるブログの掘り起こし作業が猛烈に進められ、芋づる式に家族のプロフィールや顔写真までネット上に拡散するに至ったのです。

このようなことが現実に起こるのがとても信じられない。
まず本件とはなんの関係もない事情で●の情報が流出して、杉井先生の口汚い書き込みが発覚して、杉井先生は橋本先生と名誉毀損レベルで叩いていて、杉井先生は支倉先生と同じ部屋で仕事をしていた。
さらに全くの無関係にあった同人誌即売会のスタッフが、たまたまファイル共有ソフトを使っていて、たまたまウィルスに触れた。
そこでばらまかれた個人情報は4年ものあいだひっそりと眠っていて、今になって過去にばらまかれた点が次々と線を結んでゆく。
橋本先生を中心に超常的な力が働いているんじゃないかと思ってしまう。
支倉先生の本名や最終学歴などあまり関係ないので省きますが、2年半前に書かれた橋本先生の言葉が現実になった瞬間です。


対価の請求は思いのほか早く、2年半でやってきました。

関係者たちはどのように収束を計るのでしょうか。
これは良くできた映画のような事件です。


ところで、かつてのテキストサイト論壇のようなことを書いてみます。（支倉先生もやってたのですね）
2chやtwitterなどで「作家の人間性と作品は無関係」的なことを書いている人が多数います。
これは作家先生がどんなに嫌らしく汚く女の腐ったようなみっともない活動をネットで繰り広げていようと「作品は素晴らしいんだから読者としては関係ないよ」という態度の表明だろうと思われます。
とんでもない矛盾です。
本当に作家と作品が無関係だと思うなら今回の騒動にも口を突っ込まず黙って次回作を待っていればいいわけですよ。
しかし実際はわざわざ情報の集まる場所に赴いて不特定多数の人間に「作家の人間性と作品は無関係」などと世迷い言を吐いて、他者の同調を生もうと必死なわけです。
「作家の人間性と作品は無関係」という自分で吐いた言葉のスタンスからはほど遠いんですよ。
関係あると思っているから、自分の大好きな作家先生を擁護しているんです。
しかもこの手の発言者は、言葉の強度を高めたいせいか中立を装っています。
だから少しクールな書き口なんですよ。

泥棒で捕まった犯人の友人が「あいつは良い奴で、そんなことはしない」と言っても無駄なんです。
泥棒に入られた家の人間が「あいつは良い奴だから犯人じゃないと思う」って言ってこそ擁護の価値がある。

これと同じ構造です。
擁護の立場にいると表明する人間の発言は信用されない、だからあえて中立ぶって言うわけです、「作家の人間性と作品は無関係」と。
ソレを書いている人間が本当に「作家の人間性と作品は無関係」というのなら、橋本紡先生がメチャクチャに叩かれ続け、人間性を否定されていた2年半のあいだもソレを書いていなければ嘘です。
でも書いていないでしょう。　（当時の橋本先生のファンは書いていたでしょうが、これも同様に嘘ですね）
大好きな杉井先生が叩かれたからそれを持ちだし始めたんです。
つまりは本心じゃないんです。
ただ好きな作家をフォローしたいが為の、「中立な立場から言わせていただくと、作家の人間性と作品は無関係」という昨日今日思いついたような意見です。
こんなもんはべつに本読みの信念でもなんでもないです。
本当にこれを言って良いのは橋本先生が叩かれているあいだも、今回の件でも「作家の人間性と作品は無関係」と言い続けた人たちだけです。
それ以外は嘘と思って間違いないでしょう。

ある種の工作です。

「ふたばちゃんねる」という掲示板でしきりに書き込まれていた杉井・支倉擁護の書き込みがIP表示される場所に移るとほとんど消えたなんて話もあります。
このブログに限らず、本件について書かれたまとめブログのコメント欄など擁護工作のオンパレードです。
2chでは大多数が叩きに回っているので、彼らがやってこないこのような細かいところで必死に連携しているのですね。

ちなみに、わたしは例外中の例外である杉井先生を作家買いしている読者のひとりです。
（正直に言えば、全部持っているわけではないですが）
逆に橋本先生の本は一冊も持っていません。
橋本先生のファンでもないし、杉井先生のアンチでもありません。

そもそも少しでも悪く書かれたらアンチをいうレッテルを貼ってしまうその自分の思考の低さをまず勘ぐれよ。
（←杉井先生の真似です）
中立が正義だとしたら好きな作家の悪い部分に目をつむるのはおかしいでしょう。