助産師チエのブログ

新しい命の誕生の場で、生まれたての赤ちゃんに癒されての毎日です。感じたこと、考えたことを気軽につづっていきます。

助産師としての就職先

2013-09-05 23:20:14 | Weblog
5月にまなみさんという方からコメントが入っていたのですが、気づかないでいて
申し訳なかったなと思って。
学生時代、私も色々悩みました。
皆まず思うのは、分娩介助の経験がしっかりできる所です。
新人時代はそれも大切だと思いますが、色々な職場をみてきた私としては、
病棟で働きながら、外来でも時々仕事ができるような所がいいと思います。
なぜかというと、お産というのは分娩期だけみていればいいわけではありません。
妊娠期からしっかりとみていく必要があります。
病院勤務だと、一人ひとりをしっかりと継続してみていくってわけには
いきませんが、それでも外来勤務ができるのとできないのとでは違います。

妊娠中にどんなマイナートラブルがあるのか?
妊婦さんはどのような悩みがあるのか?
妊娠中に発見されるリスクは?
などなど、いろいろ勉強になることがあります。
そういう経験を積みつつ、お産で入院となる方を受け入れる時には
その人の既往歴や家族のこと、そして妊娠中何か問題があったのか?
経産婦なら以前のお産に問題があったか?
現在の症状は?などなど、
色々な情報をできるだけ早くキャッチして、お産の準備をしていきます。

新人時代は、お産の経験ばかりを意識しがちですが、
自分がお産で関わる人が妊娠中どうだったか?ということも意識して
やっていってもらいたいと思います。

既往歴や妊娠歴などをしっかりと把握して、お産の進行中に起こりうる
リスクなどの予測が少しでもできることを目標に経験をつんでいって
もらえたらと思います。

どこで働いたとしても、関わるお産それぞれを大切にしていってください。
私は最初の3年くらいまではお産の進行がどうだったか?自分がどうアセスメントして
どんなお産だったか?その他気づいたことや勉強になったことなどを
忘れないように書いておきました。
それが今でも大切なものです。そうすることで、いろいろ学ばせてもらいました。

私は最初はとても大きな病院でした。自然のお産や母乳育児を大切にしている場所で、
医師や助産師の連携がとてもよくとれている場所でした。お互いに尊重し合って
安全で安楽なお産を目指す時、私たち助産師もしっかりと知識や技術をもたないといけない
ということを教えてもらいました。なので、そこで働いていた時は学生時代よりもっと勉強したと思います。仕事で疲れていても、夜中でも調べ物をしたり、レポートを書いて先輩にみてもらったり、休日を利用して職場で研修をさせてもらったり、他の施設で研修をしたり。
就職先は一つしかえらべないので、できれば新人時代に他の施設も見学させてもらったり
するのもいいかもしれません。私は自分で施設に連絡してお願いをしてきました。
とても勉強になります。

助産の学生さんたちは、今実習と就職活動でとても忙しいと思います。
皆さんが、それぞれにとって良い就職先がみつかるといいですね

ジャンル:
ウェブログ
コメント (1) |  トラックバック (0) |  この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加 mixiチェック
« 夏休みが終わりました | トップ

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
はじめまして (院内助産所の助産師)
2013-09-27 23:08:42
あるブログを見つけ、そこからたどってきました。
チエさんって、どんな助産師さんなのかな?と思ったら
海外でのご活躍の経験もある素敵な方なのですね!
今は育児休業中ですか?子育て楽しんでくださいね。

私はまだ独身で経験も浅いのですが、今年の春から
総合病院の院内助産所で仕事をしています。
それまではその病院の産婦人科病棟で、主にハイリ
スクの方を担当していました。
総合病院だからハイリスクの方や急変で搬送された
方も多いですが、ローリスクの方へは自然な出産も
母乳育児も大切にしています。いろいろな経験を積め
ることに感謝して、吸収していこうと思っています。

それなのに、私がそのブログで意見を書いたら
管理人が「あなたは○○さんですか」と決め付けて
きたのです。○○さんが誰なのか良く分からない
ので、遡って読んだところ、私の勤務先の産科部長
と似たような考えの、医療介入は大切だけど、
自然な出産を目指すことも両立できるという考え
の医師のようでした。
でも、その方は医師であることも疑われていたような・・
私も疑われているようです。
ネットって顔が見えないから怖いですね・・・

コメントを投稿


コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。

あわせて読む