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石綿症状35%が工場との関係確認されず9月25日 5時12分
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アスベストを取り扱う工場が以前あった地域で、アスベストを吸ったとみられる住民のおよそ35%が、工場との関係が確認されなかったことが環境省の健康調査で分かりました。
環境省は大阪の泉南地域、兵庫県尼崎市、佐賀県鳥栖市、横浜市鶴見区、岐阜県羽島市、奈良県、北九州市門司区のアスベストを取り扱う工場が以前あったそれぞれの地域に、当時、住んでいた人を対象に継続的に健康調査を行っています。
昨年度は2881人に調査を行い、「胸膜プラーク」というアスベストを吸った人特有の胸の異常が確認された人が342人に上りました。
このうち、およそ35%に当たる118人が、家族も含めて工場に勤務した経験がないなど、工場との関係が確認されなかったということです。
地域別に見ますと、羽島市が55人と最も多く、次いで尼崎市が24人、奈良県が21人などとなっています。
環境省によりますと「胸膜プラーク」が確認された人は、将来、肺がんや中皮腫になるリスクが高くなるということです。
環境省はこの調査を来年度まで続け、工場があった地域でアスベストを吸ったとみられる人がどれくらいいるか実態を詳しく調べたうえで、健康管理の対策について検討することにしています。
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