築地市場:福島産タコ出荷、1カ月半ぶり取引
毎日新聞 2013年09月28日 11時00分(最終更新 09月28日 11時46分)
福島県沖の試験操業で水揚げされたミズダコが28日、築地市場(東京都中央区)に出荷された。試験操業は原発事故の汚染水問題で一時中断していた。約1カ月半ぶりの取引だったが、売買は20分ほどで成立。同日中に都内の鮮魚店などに並ぶという。
ミズダコは25日に試験操業を再開した相馬双葉漁協(福島県相馬市)が水揚げ。築地市場には28日未明、約50キロが到着した。放射性物質が「不検出」だったことを示す証明書が付けられた。ボイルされ、ピンク色に染まったミズダコに市場関係者は笑顔を見せた。
この日は北海道産などとほぼ同じ値がついたという。26キロ買い付けた仲買人の小野塚通さん(62)は「品質はトップクラス。検査で放射性物質が検出されなければ一生懸命売る」と話した。【山本将克】