アルコールチェッカー・アルコール検知器 ここが知りたい! 2002年以来の機器販売からみた実情 |
■アルコールチェッカー・アルコール検知器についての伝聞と私的コメントです。正式な実験結果に拠る論文では有りませんのでご参考程度にお願いします。言うまでもありませんが、体内のアルコール濃度に関わらず、飲酒後の運転は違法です。各自の呼気アルコール濃度の経時変化を知ることは有用ですが、「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」が原則です。ご理解ください。 |
アルコールチェッカー・アルコール検知器の技術革新と現状 ★追記
■福岡の悲惨な飲酒事故をきっかけに、飲酒運転へのドライバーの意識の変化や、道路交通法のたび重なる改正が生じました。アルコールチェッカー販売当初、非常に驚いたことがあります。あまりにも多くの方が多少なりとも飲酒後ハンドルを握っている事実でした。問い合わせの多くは、「測定値がいくつまでなら運転して良いの?」あげくの果ては「警察の機械と同じ?正確に 0.15mg/l を計測できなきゃ意味ないじゃん!」・・ あくまでも飲酒後に運転して帰るための道具として一部の人に認知されていました。 ■そのため当初、アルコールチェッカー・アルコール検知器は法を免れるための、反社会性商品とみられていました。またそれ故無知なネット販売業者により、正確な商品知識もなく売られ 検知器に対しての過度の期待と誤った使用法を植え付けてしまい、わずか数千円の玩具のような粗悪品でも、体温計のように正確無比と消費者に勘違いさせてしまったのも事実です。 ■当初のアルコールチェッカー・アルコール検知器のセンサーは、実用に耐えうる機器でも、半導体センサーが主流でした。測定表示も0.05mg/l刻みで測定誤差は0.05mg/l前後、それでも朝出勤前の二日酔いチェック等、使用用途によっては十分有効です。飲酒量が基準値の0.15mg/l以上あれば十分自分でも自覚できますし、そもそも、0.05mg/lでも検出されたら運転すべきでは無いのですから・・・当時当社販売のCA2000とモデルチェンジ後のCA2010がこれに該当します。日本では、アルコールチェッカー・アルコール検知器の製品基準がありませんが、CA2000は、いち早くアメリカ運輸省(DOT)の基準認可を得ました。この機器は、トラックドライバーの口コミから全国に広がり、モデルチェンジ後のCA2010に至るまで、多くのドライバーの評価を得、出勤前の個人ドライバーの二日酔いチェックには、十分有用とされています。 ■しかし時代は飲酒運転に対してより厳格になりました。平成23年の運送会社等におけるドライバーの飲酒検査義務の法制化です。大手運送会社等ドライバーの悲痛な声ですが、業務事前検査で 0.05mg/l 以上(ある会社は 0.01mg/l 以上)検出されたら、罰金の上当日業務禁止、また3回繰り返されたら解雇処分、まさに死活問題です。それじゃあ飲まなければいいのですが、「過酷な労働のあと飲まなきゃ眠れない」との声、また数10万円もする機器を購入する余裕のない小規模事業所からも、安価で高性能の機器の要望の声が上がりました。 ■昨今の技術革新と市場の拡大により、より精度の高い燃料電池センサー(フエルセルセンサー)を使用した検知器が開発されました。当社ではいち早く DA-8000 DA-8100 DA-7100と、コストパーフォーマンス(対費用効果)の高い燃料電池センサー搭載の機器を販売し、多くの会社、公官庁、個人ドライバーの評価と再購入を得ています。測定表示も 0.01mg/l 刻みで、測定誤差は 0.025mg/l 前後(メーカー公表)・・飲酒運転撲滅としては十分でしょう。 ■しかしアルコールチェッカー・アルコール検知器の維持には注意事項があります。どんなに高性能、高価機器であろうと、定期的なメンテナンス(キャリブレーション、更正)が必要、測定を繰り返すたびに少しづつ、メモリが狂い表示が不正確になってきます。およそ1000-1500回ごと、又は1年ごとの定期的なメンテナンス(キャリブレーション、更正)の必要性を理解してください。何年も多人数で使い続け、毎回 0.00mg/l と安心していたら機器が壊れていたり、メモリがずれていたという笑えない話も聞いたことがあります。是非機器の管理にもご留意ください。 |
■お勧め アルコール検知器(CA2010)・アルコールチェッカー(DA-7100) | |
特価 7,500(税別) (定価17,500円) 半導体センサー CA2000モデルチェンジ |
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アルコールチェッカー・アルコール検知器の変遷と基礎情報
■私がアルコールチェッカー・アルコール検知器に興味を持ったのが2002年秋、動機は、やはり道路交通法改正です。普段ほとんどお酒を飲みませんし、勿論車に乗って飲みに出かけることもありませんが、深酒した後二日酔いで、どう考えてもお酒が残っているような時が、たまにあります。「二日酔いで30万円は洒落にならんなあ」が実感です。また「取り締まりの基準値・呼気アルコール濃度 0.15mg/とかL0.25mg/L って、どれくらいの飲酒量?」という興味もありました。 ■そこでネットで調べて購入したのが「セーフメイト」、見た目おもちゃみたいでしたが、お酒飲んで息を吹きかけると、数値がデジタル表示され結構楽しんでました。当時ある居酒屋にフランス製の高価なアルコールチェッカーが常備されていると聞き、勇んで出かけました。お店のアルコールチェッカーは、かなり大きく、口にくわえて吹き込むタイプ、まさに本物っていう感じです。お店の人の指示通り、飲酒後、口をゆすいで、飲み進むごとに「セーフメイト」と 交互に計測しました。しかし結構飲んだのに表示される数字は「0.03から、せいぜい0.10」程度、「セーフメイト」も吹き方でばらつきがあるものの、そこそこ似たような値が表示されます。おかしいなあと思いながらも「こんなもんなの?」って感じでした。 ■翌日疑問に思ったのでネットで調べると、なんと両アルコール検知器共、表示値は血中アルコール濃度表示だったのです。血中アルコール濃度表示の約5倍が呼気アルコール濃度表示です。なんと実際は「0.15から0.50」もあったのです。お店の人も理解して無く、「酔いを覚まして測ってから帰ってねえ」ですから、今思うと無知とは空恐ろしいことです。 ■その後、ほとんどのアルコールチェッカー・アルコール検知器が、「呼気アルコール濃度表示」になりましたが、知ってか知らずか、未だに「血中アルコール濃度表示」を扱っているサイトを見かけます。ご用心を! |
アルコールチェッカー・アルコール検知器の種類と構造
■市販のアルコールチェッカー・アルコール検知器は、大きく3種類に分けられます。風船を膨らますタイプ(試薬の色の反応で呼気アルコール濃度を測定します)。据え置きタイプ(大手運送会社等で使用され、口でくわえて測定し記録等も残ります)。簡易ハンディタイプ(2,000円程度から10,000円前後のものが多数販売されています)。警察は自己の測定機器の詳細を公表していませんし、勿論市販もしていません。また各市販測定器メーカーは、警察の機器との互換性は否定しています。(基準値以下なら運転可能という危険な使用目的を排除するためかも知れませんが、警察の機器との互換性は実際明確ではありません。) ■簡易アルコールチェッカー・アルコール検知器の測定構成は、おおむね次のようです。金属酸化半導体(酸化スズ Sn02)はガス(メタン・プロパン・アルコール等)検出に適した温度で加熱されると、酸化スズ半導体の抵抗値が周囲の還元性ガス濃度の増減に伴って変化します(金属酸化半導体に吸着した酸素と一酸化炭素、メタン、プロパン、アルコール等の還元性ガスの間で酸化反応が生じ、金属酸化半導体の結晶表面に形成される電気的ポテンシャル障害の高さが変化する)、このメカニズムを利用し、数値変化を測定値に換算し ディスプレーするということです。私の専門外なので、詳しいことは半導体メーカーのサイトを参照してください。 ■値段や性能の差は、この半導体センサーの優劣、金属酸化半導体を一定温度で加熱する為の電圧制御技術、測定値の換算精度によるのでしょう。 |
飲酒量と呼気中アルコール濃度の経時変化
■お酒を少しでも飲んだら運転禁止・改めて言うまでもありませんが、飲酒量と呼気中アルコール濃度の経時変化は、どうなっているのでしょうか?一般的には夜お酒を飲んでお家に帰り、朝まで眠って酔いを覚ましてお出かけします。おそらく飲み終えてから7〜8時間というところでしょう。しかし飲酒量によっては、体からアルコールは抜けていない可能性が有ります。以前友人とのドライブ旅行の前夜、話が弾んで深酒をし、翌朝出発前にアルコール検知器で測定してみたところ、0.20mg/L(呼気中アルコール濃度)もあり、出発が午後になってしまったことがありました。 ■飲酒量と呼気中アルコール濃度経時変化に関しては、各ビール、酒造メーカーのサイトに詳しく書かれていますが、概ね以下のようです。 ■単位時間当たりのアルコール分解速度は「体重10Kgあたりアルコール1g/ 時間」、たとえば体重65kgの人がビール大瓶1本(633mL)飲んだ場合、アルコール濃度はピークを迎えた後、時間経過と共に減少しますが、完全に分解されるまでには、理論上以下のようになります。633(mL)×0.05(ビールのアルコール濃度%)÷6.5(体重65kgの人の単位時間当たりのアルコール分解速度g)=4.87時間(完全に0.00mg/Lになるまで)となります。 ■またアルコール濃度のピークは、飲酒後30分から1時間後、飲酒量が多いほどピークは後ろにずれますから、1〜2時間の休憩は、きわめて危険です。 ■アルコール分解速度は、多少体質にもよりますが、体重によるところが大です。従ってお酒に強い小柄な女性ほど、「私はもう醒めた大丈夫」と言いますが、一番当てになりません。 ■お酒が大好きな、運転免許をお持ちの方は、一度ご自身の「飲酒量と呼気中アルコール濃度の経時変化」を、調べてみたらいかがでしょうか? |
アルコールチェッカー・アルコール検知器の使用目的
■数十万円もする、据え置きタイプ(大手運送会社等で使用され、口でくわえて測定し、記録等も残ります)ならいざ知らず、簡易ハンディタイプのアルコールチェッカー・アルコール検知器は性能の差こそ有れ、少なからず測定誤差が有ります。まして吹きかけるだけでは、アルコールの検出こそできますが、正確な値が出るとは思えません。1万円前後未満のアルコールチェッカー・アルコール検知器で、「呼気アルコール濃度0.01mg/Lまで正確に測定」なんてのを、真に受けて「規制値以下だから運転大丈夫」という使い方をしたら、大変なことになりますね。飲酒下で測定値を運転の可否の判断手段に用いるのは、もってのほかです。 ■私も当初は、「ふーっと」吹きかけるだけで、体温計のように正確無比の測定値が出ると思ってましたが、いくら説明書通りに、慎重に一定の強さで「ふーっと」吹いても、一定の数値は出ません、まして吹き方次第では測定されないことさえありました。考えてみれば当たり前ですよね、そんなに高性能で安価なら、警察官が検問で採用しますよね。 ■それなら、簡易ハンディタイプのアルコールチェッカー・アルコール検知器は無意味?・・・それこそ性能にもよりますが、CA2000(これは口にくわえるタイプ、アメリカのハイウェイパトロールが使っているそうです)ですが、大手運送会社の予備検査に広く採用されています。トラックの運転手の方に聞いた話ですが、出勤前、自主検査して、少しでも検出されたら、会社を急遽 ずる休みするそうです。会社の精密アルコール検査で3回検査に引っかかったら解雇だそうですから、もっともな話です。またある運転手の方は、自己の「飲酒量と呼気中アルコール濃度の経時変化」を把握することで、出勤時までお酒を残すようなことを防止しているそうです。 ■またセンサーの構造上、アルコールチェッカー・アルコール検知器は永久に、メンテナンスフリーで、使用できるわけではありません。据え置きタイプでも一定頻度以上の使用条件でセンサーの、クリーニングや交換が必要です。簡易ハンディタイプも、意外な測定値が表示されるなど、異常がみられたら(喫煙下での使用では特に留意)数値を盲信せず、修理に出すか、買い替えるのが懸命でしょう。 |
アルコールチェッカー・アルコール検知器の選出基準
■「アルコールチェッカー・アルコール検知器の種類と構造」の欄でも述べましたが、ハンディタイプといえども、半導体センサーとそれを制御する精密機械です。値段や性能の差は、この半導体センサーの優劣、金属酸化半導体を一定温度で加熱する為の電圧制御、測定値の換算精度によるとすれば、安価なものは、「安物買いの銭失い」かもしれません。また精密機械ゆえ、メーカー保証の有無も重要なポイントです。 ■最低測定値に関しては、高性能の据え置きタイプでさえ「0.05mg/L未満の微量のアルコール濃度は許容誤差であり、飲酒状態とみなさず、0.00mg/Lと表示している」ところもあるくらいですから、微量なアルコール濃度を正確に測定することの技術的困難さを考慮すると、0.01mg/Lからの表示はナンセンスでしょう。 ■次に測定方法ですが、数々のアルコールチェッカー・アルコール検知器の使用経験と正式な検査方法(風船を口にくわえて、肺の中の呼気を洩れなく吹き込む)を考慮すると、「ふーっと」吹き掛けるだけでは、いかがなもんでしょうか? ■簡易ハンディタイプのアルコールチェッカー・アルコール検知器は万能では有りませんが、それゆえ上記3項目が重要な判断基準だと思います。 ■最後に再確認!体内のアルコール濃度に関わらず、飲酒後の運転は違法です。各自の呼気アルコール濃度の経時変化を知ることは有用ですが、「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」が原則です、ご理解ください。 |
■お勧め アルコール検知器(CA2010)・アルコールチェッカー(DA-7100) | |
特価 7,500(税別) (定価17,500円) 半導体センサー CA2000モデルチェンジ |
特価 15,000(税別) (定価30,000円) 燃料電池センサー 高性能&コンパクト |
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