2013.9.28 05:04(3/4ページ)

阪神、西武・涌井を徹底調査!先発の駒不足解消へ

6月に国内FA権を取得した涌井。来季のV奪回を期す阪神が、熱い視線を送る

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 そんな状況で自ずと浮上してくるのが涌井だ。横浜高から2005年ドラフト1巡目で西武入団。1年目から勝ち星を挙げると150キロを超える直球とスライダー、フォークなど多彩な変化球を武器に07年(17勝)、09年(16勝)と最多勝。09年は沢村賞にも輝き、08年北京五輪と2度のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で日本代表に選出された。阪神も過去、交流戦で5連敗を喫するなど、通算7試合で防御率2・68と苦しめられてきた。

 今季は37試合で5勝7敗、防御率4・29と調子が上がらず、現在は中継ぎ。昨年も不調とチーム事情で抑えを担ったが、リーグ2位の30セーブをマークするなど、潜在能力の高さは示してきた。横浜高時代には2年選抜で準優勝。3年夏にも出場を果たすなど甲子園とも縁が深く、和田監督とは千葉県松戸市の同郷と“接点”は多い。

 今年6月14日に国内FA権の資格取得条件(8年の出場選手登録日数)を満たした際には「シーズンに集中するだけ」と権利行使について明言を避けてきたが…。虎は権利を行使することは確実という情報をキャッチ。行使すれば、国内複数球団との争奪戦となることは必至だけに、出遅れは出来ない。悲願のセ制覇のため、その動向に熱視線を注いでいく。

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