ノックを受ける阪神・藤浪。後ろはメッセンジャー=甲子園(撮影・鳥越瑞絵)【拡大】
藤浪自身勝てば2007年の楽天・田中に並ぶ11勝目。この日は甲子園でブルペン投球などを行った。自身2連敗中で前回21日のヤクルト戦(甲子園)では自己最短タイの4回6失点だけに「自分の元の状態に戻す。それだけです。バランスもそうですし、投球すべてを」と再起を誓った。
名古屋入りした和田監督は「焦りはないけど、早く“タイガースの戦い”を取り戻したい」と決意を語った。9カード連続勝ち越しなしの苦境から立ち直るべく、藤浪が快投で鼓舞する。今季2戦で防御率0・60と好相性のナゴヤドーム。8月11日には9回無失点に封じた(延長十回に勝ち越し、勝利投手)地だ。
「完投? 勝つ以外に投手が目指すことはないです。完投ペースもありましたし、やろうと思えばできないことではない」。完投となれば「16回1/3」を残す規定投球回到達も視野。関西の秋を、藤浪が最後まで熱くしてみせる。(長友 孝輔)
(紙面から)