青空の下、笑顔の阪神・藤浪=甲子園(撮影・鳥越瑞絵)【拡大】
秋深くまで甲子園を熱気で包む-。今こそ黄金ルーキーが真価を見せるとき。中日2連戦、藤浪が先陣を切って連取し、2位を決める。CSの甲子園開催を“聖地の申し子”がたぐり寄せる。
「(CSで)戦う場所が変わってもプレーは変わらないですが、甲子園でできれば、営業面的にもいいんじゃないでしょうか。それに越したことはないと思います」
冷静に球団のフトコロ事情まで考える!? 脅威の19歳。もちろん思いは応援してくれるファンのため、チームのため。目の前の1戦に、すべてを注ぐ意気込みだ。
4・5差で追いすがる3位広島に引導を渡す。虎が最短で2位確定できるのは、28日からの中日戦2連勝。その先陣を藤浪が切る。山口投手コーチも「早めに甲子園を確定させた方がありがたい」と期待を隠さない。阪神は過去3度のCS出場ですべてファーストステージ敗退。08年、10年は本拠地開催を生かせなかったが、やはりホームで戦えるかどうかは大きい。営業面はもちろん、ファンの後押し。地の利-。CS初突破は、必ず聖地で決めたい。