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'13/9/27

合併後も「鈴峯」名称残す




 合併協議を進めている学校法人の修道学園(広島市安佐南区)と鈴峯学園(西区)は26日、「鈴峯女子中・高」の名称を合併後も残すなどとする協定に合意した。合併期日は2015年4月1日で、鈴峯女子短大を母体とする広島修道大への新学部設置は16年4月を目指すとした。

 協定では、修道学園は存続する。鈴峯学園は解散し、運営する中学、高校は「広島修道大付属鈴峯女子中・高」として残す。ただし、現状では定員に対する充足率が78%にとどまるため、大幅なてこ入れを図る。

 この日の記者会見で、鈴峯学園の正岡稔民顧問は「進学校化は意図しないが、修道大と連携して教育の質を高め、定員割れ解消をしたい」と述べた。広島修道大の市川太一学長は「修道大への推薦入学枠を拡充することになる」とした。

 鈴峯女子短大は、合併直後は存続するが、いずれかの時点で募集を停止し、在学生が卒業した時点で廃止。合併1年後をめどに同短大の食物栄養、保育など3学科を母体に、修道大に4年制の新学部・学科を設置する。場所は安佐南区のキャンパス内を想定する。

 広島修道大、修道中・高の名称は変更しない。鈴峯学園の教職員の雇用は継続する。

 両法人は、ことし4月から合併協議会を計3回開催。鈴峯学園の財務状況などを確認した上で、この日までにそれぞれの理事会などが協定を了承した。来年3月に合併契約書を締結し、文部科学省に認可を申請する予定。

【写真説明】合併協定の内容を説明する修道学園の林正夫理事長(右)、鈴峯学園の正岡顧問




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