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【ゴルフ】

藍 4年ぶり国内勝利へ首位発進 ギアチェンジで絶好調

2013年9月28日 紙面から

ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン第1日、ファンが掲げた「藍は勝つ」と書かれた横断幕をバックに18番でティーショットを放つ宮里藍=宮城・利府GCで(武藤健一撮影)

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◇ミヤギTV杯ダンロップ女子OP<第1日>

 ▽27日、宮城県・利府GC(6498ヤード、パー72)▽晴れ、気温20度、風速3メートル▽賞金総額7000万円、優勝1260万円▽108選手(うちアマ3人)▽観衆2976人

 米ツアーから一時帰国し“第二の故郷”大会に出場している宮里藍(28)=サントリー=が、長いパットを次々に沈め4バーディー、1ボギーの69。テレサ・ルー(25)=台湾=とともに3アンダーとし、09年10月のSANKYOレディース以来4年ぶりの国内通算15勝目に向け、首位発進した。2打差の1アンダー3位に2週連続優勝を狙う横峯さくら(27)=エプソン=、比嘉真美子(19)ら6選手が続いている。

 新ドライバーに新パター。藍にとっては異例中の異例といえるシーズン中のギアチェンジで、勝利へのギアもトップに切り替わった。

 「ホールごとに地形も違うし一概には言えないけど、10ヤードは飛んでますね」と藍。今週の練習日から使い始めた新ドライバー(ツアーステージXドライブ・プロトタイプ)は当初「来週の日本女子オープンも視野に入れて…」と、試打のみに終わる可能性も高かったというが「球の高さも出てキャリーが出てる」と好感触。いきなりのツアーデビューとなった。

 「ヘッドが大きいので打感が違う。そんなに当たってないと思っても飛んでる」という。容量420ccから460ccのヘッドに替えた“御利益”は、同組で回った有村に「藍先輩、飛んでますねぇ」と感心されるほど。セカンドショットが「1番手は違う」と藍のゴルフを楽にさせた。

 2番パー5では2打で残り117ヤードまで運び、第3打をピンそば1・5メートルにつけバーディー。9番こそ唯一のボギーを献上したが、後半は次なる新兵器・ニューパターでスコアを伸ばした。

 「実は先週練習した時に、前のパターのフェースが開いてるように見えたんです。たぶんたび重なる移動で、ちょっと曲がってしまったんじゃないかと。すぐに直してはもらったんですけど…」。

 09年以来5年間使い続けていたエースパターに不安が生じた。と同時に、衝撃的な出合いがあったという。「構えた時のヘッドの座りがすごくよくて、何もしなくても真っすぐ構えられる感じ。フィーリングも転がりもすごくいい」

 ひと目ぼれで前日から使い始めたオデッセイ・ホワイトライズ・テロンΣ。11番で8メートル、13番で11メートル、17番で4メートルと、長いバーディーパットが面白いように決まった。10年NEC軽井沢72ゴルフ以来の日本ツアートップ発進だ。「シーズン中にギアを替えるなんて、今までにないですね。でも今回はそういうタイミングだったんだと思う」

 すべてがいい方向へ転がり始めている。宮城・東北高出身のため、大ギャラリーの注目が集まる今大会、高校3年だった2003年に、アマチュアとして優勝を果たしている。世界のミヤザトが、思い出の地でこんな好機を逃すわけがない。 (月橋文美)

 

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