柏崎刈羽原発:東電「第2ベント装置完成は3年先に」
毎日新聞 2013年09月27日 20時40分(最終更新 09月27日 23時01分)
東京電力は27日、柏崎刈羽原発6、7号機で新たに設置計画に盛り込んだ第2フィルター付きベント(排気)装置について、完成は「3年程度先になる」との見通しを明らかにした。
第2ベントは、新潟県の泉田裕彦知事が、当初計画のベント装置の耐震性を懸念したことから、東電が設置を決定。県はこれらの耐震強化策などを受け、東電の原子力規制委への安全審査申請を条件付きで認めた。経営再建のためには今年度中の再稼働が望ましいが、県の理解を得る決め手になった第2ベント完成はその後を想定していることになる。東電は「従来計画のベント装置も耐震性は十分」と、第2ベントなしでも再稼働可能との見解を示した。
東電はこの日の安全審査申請後、同原発で記者会見。第2ベントの完成時期が3年先になることについて「適切な設置場所選びなどに最低でも数カ月かかる。装置本体の製造にも、県の事前了解や国の認可が必要」なためと説明した。【高木昭午、塚本恒】