汚染水:東電社長「首相と同じ、コントロールできている」
毎日新聞 2013年09月27日 21時01分(最終更新 09月27日 21時43分)
東京電力福島第1原発の汚染水問題を巡る衆院経済産業委員会の閉会中審査が27日開かれ、東電の広瀬直己社長が参考人として出席した。国際オリンピック委員会(IOC)総会で安倍晋三首相が「状況はコントロールされている。影響は港湾内の0.3平方キロメートルの範囲内で完全にブロックされている」と発言したことに関し、広瀬氏は「全く同じ考えだ。(湾の)外、海への影響という意味では、しっかりコントロールできていると思っている」と述べた。
広瀬氏は冒頭、「今なおたくさんの皆さんに大変な迷惑、心配、不便をかけていることをおわび申し上げたい」と謝罪。汚染水の外洋への流出については「湾の中、放水口のところにとどめていると考えている」と否定した。ただ、汚染水問題に関しては、東電の山下和彦フェローが13日、民主党の会合で「コントロールできていないと考えている」と述べており、東電内での整合性が問われる。
閉会中審査は30日にも開かれ、茂木敏充経産相や原子力規制委員会の田中俊一委員長が出席する。【笈田直樹】