UPDATE 2-米個人所得、8月は0.4%増と6カ月ぶりの高い伸び 消費支出も0.3%増
(内容を追加しました。)
[ワシントン 27日 ロイター] - 米商務省が27日発表した8月の個人所得・
支出統計によると、所得が前月比0.4%増と2月以来の高い伸びを示したことを受け、
消費支出も0.3%増加した。政府の厳しい歳出削減策のなかでも米経済の加速している
可能性が示唆された。
所得、消費支出の伸びは、ともにエコノミスト予想と一致。所得は税払いと物価上昇
を勘案しても、3月以来の高い伸びを示した。
キャピタル・エコノミクスのエコノミスト、ポール・アシュウォース氏は「8月の個
人所得の上昇は、消費が第4・四半期に加速する可能性を示唆している」と指摘した。
今回の統計は、米連邦準備理事会(FRB)による量的緩和縮小の可能性を高める内
容となったほか、年初に実施された給与増増税や歳出削減の景気への影響が時間につれて
薄まりつつあることを示した。
インフレ低下が懸念されていたが、消費支出が堅調となっていることで、食品とエネ
ルギー価格を除いたコア個人消費支出(PCE)価格指数は前年比1.2%上昇した。前
月からは伸びが0.1%ポイント加速したものの、4月以降、概ね安定的に推移している
。
*米個人所得・支出統計に関するグラフィックは以下をクリックしてご覧ください。
link.reuters.com/qec92t
link.reuters.com/hed44t
詳細は以下の通り。
(前月比%、ドル=現在価値)
8月 7月 6月 5月
個人所得 0.4 0.2 0.3 0.3
賃金・給与 0.4 -0.3 0.4 0.2
可処分所得 0.5 0.3 0.3 0.3
個人消費支出 0.3 0.2 0.6 0.2
耐久財 0.5 unch 1.0 0.4
非耐久財 unch 0.9 1.1 0.4
サービス 0.4 -0.1 0.3 0.1
個人貯蓄率(%) 4.6 4.5 4.4 4.7
(前月比%、ドル=2009年、連鎖ベース)
個人消費 0.2 0.1 0.2 0.1
耐久財 0.8 0.4 1.0 0.4
非耐久財 -0.2 0.6 unch 0.6
サービス 0.2 -0.1 0.1 -0.1
可処分所得 0.3 0.2 -0.1 0.2
(前月比%、ドル=2009年、連鎖ベース、PCE=個人消費支出)
PCE価格指数 0.1 0.1 0.4 0.1
0.1370 0.0924 0.3793 0.0815
コアPCE価格指数 0.2 0.1 0.2 0.1
0.1538 0.0793 0.1987 0.0938
市場ベースPCE価格指数 0.1 0.1 0.4 0.1
市場ベースコアPCE価格指数 0.1 0.1 0.2 0.1
(前年比%、ドル=2009年、連鎖ベース)
PCE価格指数 1.2 1.3 1.3 1.0
コアPCE価格指数 1.2 1.1 1.2 1.2
市場ベースPCE価格指数 1.1 1.4 1.2 1.0
市場ベースコアPCE価格指数 1.2 1.1 1.1 1.1
エコノミスト予想(ロイター調査、前月比)
個人所得 +0.4 pct
個人消費支出 +0.3 pct
コアPCE +0.1 pct
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