- [PR]
経済
値上がり品目9%増、小麦粉など目立つ 8月の消費者物価指数
2013.9.27 21:42
(1/2ページ)
8月の消費者物価指数では、前年同月比で値上がりした品目数が7月より9・4%増えた。総務省は「(円安の一服などで)エネルギー価格上昇の影響は弱まるかもしれないが、プラスの推移という傾向に今後も大きな変化はないだろう」と予測する。2年後に物価上昇率2%を目標とする日銀が、今年度の「中間目標」と掲げる0・6%の達成は可能な位置にある。
生鮮食品を除く物価指数は、6月に14カ月ぶりにプラスに転じて以降、上げ幅を広げている。最大の要因はエネルギー価格や円安に伴う輸入物価の上昇だが、幅広い品目での値上がりも貢献している。
8月は、前年同月比で価格上昇した品目数220(全体の42・0%)に対し、下落した品目数は240(45・8%)。上昇品目数の増加は4カ月連続だ。
8月に価格上昇に転じた品目には、小麦粉や調理カレーなどの食品が目立つ。原材料価格のコスト増をメーカーが価格転嫁できる環境が整ってきたとみられる。ニッセイ基礎研究所の斎藤太郎経済調査室長は「上昇率は年末にかけて1%程度まで高まる」と予想する。
関連ニュース
- [PR]
- [PR]