冷え込む韓日関係 民間交流で打開を=ソウルでシンポ

【ソウル聯合ニュース】ソウル大学国際大学院で27日、韓国と日本の交流と親善をテーマにシンポジウムが開催され、出席者から歴史問題をめぐり両国関係が悪化しても民間交流を途絶えさせてならないとの指摘が相次いだ。

 韓国の申ガク秀(シン・ガクス)前駐日大使は「両国関係が悪化しているときこそ人的・文化的交流の行き詰まりを打開しようという逆の発想が重要だ」と強調。その上で「交流は『脱政治化』してこそ持続可能。しかし両国交流の着実な進展を妨害するのは過去の問題だ」と指摘し、「日本は自ら明言した過去に関する約束や談話に反する発言・行動は慎むべきだ」とくぎを刺した。

 韓日文化交流会議の鄭求宗(チョン・グチョン)委員長は、1965年の国交正常化以降、両国の友好促進と信頼構築は民間の草の根交流が基盤となったと指摘し、「韓日関係対立の解決策を市民社会と文化に求める知恵と余裕が必要だ」と強調した。

 若宮啓文・元朝日新聞主筆は国交正常化以来、現在は両国の政治・外交関係が最大の危機に直面していると指摘。両国のメディアが自国中心的な視点を脱却して対立を緩和させる役割を果たすよう提案した。

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