09/27 19:15 更新
再稼働に向けた安全審査が行われている玄海原発。市民団体が抗議する中で27日、原子力規制庁が現地調査を行い、「一定の評価」ができるとしました。玄海原発3・4号機では午前9時から、原子力規制委員会や規制庁のメンバーらおよそ30人が調査を始めました。現地調査では電源が失われた場合、原子炉を冷却するための移動式ポンプ車の配置状況や、重大事故があった場合の緊急時対策所など40数カ所を確認し、九州電力の担当者らから説明を受けました。更田委員は「重大事故対策において調査したが、一定の評価ができるものだと思う。積極的に自分たちで考えて、新たな取り組みを行おうという姿勢は、十分に感じることができた」と話していました。一方、玄海原発前では市民団体のメンバーおよそ40人が、原発再稼働反対の声を上げました。「さよなら原発!佐賀連絡会」の豊島耕一代表は「原発を続けていくべきかやめるべきかが問題だったが、どのような基準だったら再稼働していいのか、というように論点がいつの間にかずれてしまっている」と話していました。再稼働に向けた安全審査は現在、4つの電力会社の6原発12基を対象に行われていて、少なくとも半年程度かかるとされています。