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玄海原発調査“一定の評価できる”

9月27日(金) 20時49分


まずは、佐賀県の玄海原子力発電所をめぐるニュースです。

玄海原発の安全審査を行っている原子力規制委員会がきょう、事故対策の設備などを確認するために現地調査を行いました。

玄海原発の状況について、「一定の評価ができる」としています。

●今林記者
「再稼働に向けた審査は、今後、どう進むのか。現在、玄海原発で現地調査が行われています」

佐賀県玄海町の玄海原子力発電所で行われた原子力規制委員会による現地調査。

重大な事故が起きた際、原子炉の格納容器を冷却するために海水をくみ上げる移動式の大容量ポンプ車の配備状況などが確認されました。

九州電力は今年7月、玄海原発3号機と4号機の再稼働に向けて、原発が新しい基準に適合しているかを確認する安全審査を申請し、ほぼ毎週、原子力規制委員会での審査を受けています。

九州電力の瓜生社長は、きのうの会見で、審査の状況について次のように発言しています。

●会見する九州電力・瓜生道明社長
「真摯に最大限努力をしながら対応させていただいているということで、我々はまだ、審査を受けている、まな板の上にのった鯉みたいなものですから、手応えとか、そういうのを現時点で申し上げる段階ではないと思っております」

7時間に及んだ現地調査を終え、原子力規制委員会の更田豊志委員は、玄海原発について、事故の際の対応がとりやすいとして「一定の評価ができる」と述べました。

●原子力規制委員会・更田豊志委員
「一番、印象的として大きかったのは、プラントが新しいだけに、(機器の)レイアウトが工夫がされていて、また、空間も広いので、そういう意味では、重大事故対策に重点を置いて調査をしたわけですけれども、これに関して言うと、九州電力の姿勢、取り組みというものに関しては、先週の川内原子力発電所で受けたのと同様に一定の評価ができるものだと思っています」

●抗議活動の参加者
「玄海原発、再稼働反対!」

一方、けさ、玄海原発の前では、原発の再稼働反対などを訴える市民グループのメンバー、およそ50人が抗議活動を行いました。

規制委員会による現地調査は、四国電力の伊方原発、九州電力の川内原発に続き、玄海原発が3か所目で、玄海原発では今後、もう1回、行われる予定です。

再稼働へ向けた安全審査の進捗状況について、更田委員は「まだ、大きな山場が残っている」と話し、終了時期の見通しはわからないとしています。

2013年9月27日(金)のニュース