東京電力の広瀬直己社長は衆院経済産業委員会が27日開いた閉会中審査に出席し、福島第1原子力発電所の汚染水問題で「総理大臣のおっしゃるように、海への影響はしっかりコントロールできていると思う」と述べた。安倍晋三首相や東電関係者の間で現状認識にすれ違いがあったため、東電社長としての立場を明確にした格好だ。
安倍首相は7日の国際オリンピック委員会(IOC)総会で「汚染水の影響は福島第1原発の港湾内の0.3平方キロメートルで完全にブロックされている。状況はコントロールされている」と表明。これに対し、東電の山下和彦フェローは13日の民主党の会合で「今の状態はコントロールできているとは思わない」と発言していた。
広瀬氏は27日の委員会で「湾の外に影響が及ぶことはないという総理の主張とまったく同じ考えだ」と強調した。福島第1原発周辺では陸上の井戸などから高濃度の放射性物質が検出される状況が続いており、広瀬氏は「トラブルは生じているので、コントロールしていかなければならない」との認識も示した。
汚染水を国会で審議するのは初めて。広瀬氏は委員会の冒頭で「(原発)事故から2年たつが、汚染水で新たな心配や不便をかけて申し訳ない」と陳謝した。衆院経産委は30日にも審査を開く。茂木敏充経済産業相や原子力規制委員会の田中俊一委員長も出席し、汚染水問題での国と東電との役割分担などを審議する見通しだ。
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