書評 「リアル鬼ごっこ」 2 [ブログ]
悪文であっても「反面教師」としての価値あり
この作品が世に出てしまったことよりも、売れてしまったことのほうが重要視されるべきだと思いました。いかに装丁が大切か、そしてどれだけ読者がメディアに踊らされてしまっているかということに対して問題提起してくれたという点において、この時期に必要な本だったのではないでしょうか。
人は過ちを犯しますが、繰り返さないように学ぶことができます。これからはもっと良質の本を求めるようになると信じたいものです。
By カスタマー
鬱憤をはらしたい方へ
まず、皆さんのレヴューを読み、大爆笑しましょう。そして、意見が違うと感じた方のレヴューを添削してみましょう。
日本語の勉強をしている方へ
赤ペンを持って、本書を開きましょう。答えはついていませんが、あなたなりの解答を得られる筈です。
物書きを目指している方へ
これくらいなら自分もデヴュー出来る、と安心してはいけません。今後の日本のために、もっと精進して下さい。
真面目な方へ
ネット上で話題となっている、集合知、集合悪の問題がこんなところで体感できます。
出版社の方へ
ゴールデン街で呑むのもよいですが、たまには作者と腹を割って話してみては如何でしょうか。
By pekoe
最近では教習所などでの学科の講習の際、文章問題の「ひっかけ」すらわからない若者が増え、問題が問題としての体をなさない事もあるそうだ。 彼ら曰く「この文章のどこがおかしいのかさっぱりわからない」そうで読解力の低下が驚くほど進んでいるという。
そこで教習所では漢字を減らし、文章を噛み砕いて説明するなどの読解力を高める工夫を余儀なくされ、教習効率の低下が懸念されている。そんな意味でも、この本を読んで自分の読解力や日本語力を知るというのは有効かもしれない。
この本を読んで文章のおかしい所に気が付かない、面白く読めた、等と言う人は、いかに普段本を読んでいないかがよくわかる。世の中にはもっともっと素晴らしい本は沢山ある。この本がきっかけであっても良いと思う。もっと本を読もう。
By うらら
あなたは文章が気になって仕方がないようだ。己が実力不相応に批判(非難になってはいるが)をしたくて仕方がなさそうでもある。
宜しい。誰もが悪文と認める『リアル鬼ごっこ』を取り上げようか。それでも最初は宣伝なしだったのに売れに売れて、内容は極めて改変された翻案ではあるが、映画化までされた。なぜそこまで売れたのか?
文章は酷い、設定・小道具含めて描写はちぐはぐ、ストーリ展開はひたすら逃げて、逃げ切って、逃げなければならなくなった相手を倒して終わる。何のひねりも工夫もない。
結論から言っておこう。そうだからこそ、受けたんだよ。一番大きいのは『文章が酷くて、そのままでは読み取れない』ことだ。はっきり分からないが、何となく分かる。その『分かる』というのは、作者が伝えることができたのではなく、実は読者がほぼ無意識で補完したものだ。
全く分からない程には文章も描写も破綻していない。シュールな効果を醸し出すほどでもない(あの作者にそこまで文章力はない)。語ろうとしている物語は単純そのものだ。書くことがあまりないせいでテンポだけは速いから、飽きることはあまりない。
そうなると、読者は自分で思うように物語を膨らませられるんだよ。ある程度の、つまり普通の想像力があれば、小説『リアル鬼ごっこ』を下敷きに、誰でも自分の理想の物語が作れる。『リアル鬼ごっこ』を読んでいるようでいて、実は自分なりの創作を楽しんでいたわけだ。好評価(←高評価をわざと変えたことに注意)をした人は、だが。
ネガティブなことが重なって、偶然にポジティブな効果を生み、結果として受けるものができた奇跡。それが『リアル鬼ごっこ』なんだよ。もし作者に、例えば人並みの文章力があったら、決してあそこまで売れはしなかっただろう。
By 神〇〇
反面教師に学ぶ
嫌いな人から学べ!反面教師との出会いが人を成長させる
http://matome.naver.jp/odai/2137537050221498801
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