楽天優勝に宮城熱狂！Ｋスタも仮設商店街もバンザイ！

「バンザーイ」仮設商店街で行われたＰＶで喜びを爆発させる南三陸町のファン

　未曽有の被害をもたらした東日本大震災の被災地・宮城は、楽天優勝の瞬間、熱狂に包まれた。本拠地・Ｋスタでのパブリックビューイング（ＰＶ）、南三陸町の仮設商店街、仙台市内のスポーツバー…。支援活動やプレーを通じて人々を勇気づけた地元球団の選手たちに、ファンは惜しみない声援を送った。

　試合中継の大型画面を見ようと、１万人以上が詰めかけた本拠地・日本製紙クリネックススタジアム宮城。地鳴りのような歓声がこだまし、楽天の勝利を表す白い風船が一斉に宙を舞った。

　楽天のユニホームを着た仙台市の会社員・加藤聡さん（５０）は「うれしくてうれしくてたまらない」と絶叫した。「応援できるプロ野球チームが地元にできただけで感謝していたのに、こんな夢を見せてもらって最高」

　津波で被災した宮城県南三陸町の仮設商店街では約５０人が見守った。かまぼこ店経営の及川善祐さん（６０）は「ただただうれしい。復興への最高の後押しだ」と喜んだ。仮設住宅に暮らす菅原勝則さん（５９）は「こちらも一緒に頑張ろうという気持ちにさせてくれた」と満面の笑みを見せた。

　仙台駅構内の球団グッズショップでは、テレビ画面前に集まった１００人以上のファンが歓喜した。球団結成以来、販売に携わってきた大友悠平さん（２８）は「大学生のときに地元に球団ができると聞いて働き始めた。優勝にはもっと時間がかかると思っていたので、とてもうれしい」。

　仙台市の繁華街にあるスポーツバー「ｈａｕｎｔ」では、ファン約３０人が抱き合った。仙台市の主婦・佐藤尚美さん（４３）は「あんなに弱かったチームがまさか優勝するなんて。この瞬間を待ち望んでいました」と目に涙を浮かべた。

（2013年9月27日06時03分  スポーツ報知）

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