浜岡原発:再稼働申請、沸騰水型では初 審査難航も

毎日新聞 2013年09月25日 22時44分(最終更新 09月26日 00時50分)

西から見た浜岡原発の全景。原子炉建屋は左から1〜4号機。右は5号機原子炉建屋、右から2棟目は5号機タービン建屋=静岡県御前崎市で、津村豊和撮影
西から見た浜岡原発の全景。原子炉建屋は左から1〜4号機。右は5号機原子炉建屋、右から2棟目は5号機タービン建屋=静岡県御前崎市で、津村豊和撮影
浜岡原発の主な安全対策
浜岡原発の主な安全対策

 中部電力が今年度内に原子力規制委員会に再稼働申請する方針を示した浜岡原発(静岡県)4号機は、東京電力福島第1原発と同じ沸騰水型(BWR)で、7月に新規制基準が施行されてからBWRとしては初の申請となる。浜岡原発は発生が懸念される南海トラフ巨大地震によって大津波が襲う可能性もあり、再稼働までに課題は山積している。

 新規制基準では、原発事故時に爆発を防ぐ目的で、格納容器内の圧力を下げ内部の放射性物質を取り除くフィルター付きベント(排気)装置の設置を義務付けている。格納容器の容積が小さいBWRは、圧力が高まり危機的状況になるまでの時間が短いため、フィルター付きベントの設置は猶予されていない。中電は設置工事を6月に始めた。工事が間に合うかが焦点となる。

 また、南海トラフ巨大地震による津波に対応するため、中電は想定される最大津波高19メートルを超える約22メートルの防波壁を建設中。仮に安全審査を通過しても、再稼働に先立つ地元の了解を得られるかは不透明だ。

 さらに規制委は昨年10月、敷地内に活断層があるかを確認するための現地調査が必要かを判断するため、文献などでデータを拡充するよう中電に求めている。仮に活断層が見つかれば再稼働は困難になる。【鳥井真平】

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