経産キャリア:ブログに暴言、炎上 停職2カ月の懲戒処分
毎日新聞 2013年09月26日 11時29分(最終更新 09月26日 12時26分)
経済産業省の男性キャリア官僚(51)が匿名ブログに、東日本大震災に関連して「復興は不要だ、と正論を言わない政治家は死ねばいいのに」などと書き込んでいたことがわかった。同省は26日付でこの官僚を停職2カ月の懲戒処分にした。
問題の書き込みは2011年9月25日付。被災した三陸海岸沿岸は「ほぼ滅んでいる過疎地」で、高齢者が既得権を主張するため復興費用の負担が日本中に回されているという趣旨の書き込みをし、政治は「綺麗ごとばかり」と主張していた。書き込みはネット上で次々と転載され、厳しい批判を浴びていた。
この官僚は経産省や防衛省で課長を歴任し、今年6月末から日本貿易振興機構(ジェトロ)に出向。15年のイタリア・ミラノ国際博覧会の日本政府代表も務めていた。ジェトロによると、今月25日に不適切な書き込みをしたことを認め、ジェトロを辞めたという。
今年6月にも総務省から復興庁に出向して福島県の被災者支援を担当していた参事官が、ツイッターで市民団体や国会議員を「左翼のクソども」などと中傷していたことが表面化。停職30日の懲戒処分を受け、出向元の総務省に異動になった。【松田真】