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国連演説でシリア難民・女性の支援表明
9月27日 5時10分

国連演説でシリア難民・女性の支援表明
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安倍総理大臣は日本時間の27日未明、ニューヨークで開かれている国連総会で一般討論演説を行い、シリアと周辺国の難民への追加の人道支援を表明するとともに、女性の力を重視する「女性が輝く社会」の実現を訴えました。

演説の冒頭、安倍総理大臣はシリア情勢について「化学兵器が使われたことは日本国民に深い衝撃と怒りを呼び起こした。化学兵器の廃棄に向けた国際社会の努力にわが国は徹底的な支持とできるかぎりの協力をする」と述べました。
そのうえで、安倍総理大臣はシリアと周辺国の難民への人道支援として、6000万ドル相当(日本円でおよそ60億円)を追加することを表明しました。
また、安倍総理大臣はPKOなどの国連の集団安全保障について「いかなる国も今や1国のみではみずからの平和と安全を守ることなどかなわない」と述べ、「積極的平和主義」の立場から、より積極的に参加できるよう取り組む考えを示しました。
そして、安倍総理大臣は「開かれた海の安定に国益を託すわが国は、海洋秩序の力による変更は到底許すことができない」と述べ、名指しを避けながらも海洋進出を活発化させている中国をけん制しました。
一方、安倍総理大臣は演説の半分を女性の力を重視する「女性が輝く社会」の実現に充てました。
この中で、安倍総理大臣は日本の経済成長を図るため女性の力を活用したいと強調し「女性の労働機会、活動の場を充実させることは焦眉(しょうび)の課題だ」と述べました。
また、「憤激すべきは、今なお武力紛争のもと女性に対する性的暴力がやまない現実だ」と指摘し、女性の権利を守る国際的な取り組みを支援していく考えを示しました。
そして、安倍総理大臣は女性の社会進出や能力の開発、女性を対象にした保健医療分野の取り組み、それに、女性の権利や身体の保護のため、今後3年で30億ドル(日本円で3000億円)を超すODA=政府開発援助を行うことを表明しました。
このほか、安倍総理大臣は北朝鮮による拉致問題について「自分が政権にいるうちに完全に解決する決意だ。この問題の解決を抜きに北朝鮮との国交の正常化はあり得ない」と強調しました。
さらに、安倍総理大臣は、国連の安全保障理事会の改革を取り上げ「安保理の現状が70年前の現実を映す姿のまま凍結され、今日に及んでいる事実をはなはだ遺憾に思う」と述べ、日本の常任理事国入りに意欲を示しました。

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