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【モータースポーツ】

<FOCUS>アロンソ獲得へ「マクラーレン始動」!? 跳ね馬と16年まで契約も「誰でも欲しがる逸材」と代表

2013年9月27日 10時9分

アロンソ獲得については微妙は表現に終始するウィトマーシュ代表(マクラーレン提供)

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 F1シンガポールGPの開幕初日の金曜日、パドックは「マクラーレン、アロンソ獲得に向けて交渉開始!?」というウワサが渦巻いていた。しかし、大勢の報道陣に囲まれたマーティン・ウィトマーシュ代表は「ウワサが本当だといいね」と余裕の笑みを浮かべた。

 「アロンソは今のF1で最高のドライバーの一人だし、チーム代表なら誰でも欲しがる逸材だ。しかし一方で、2016年までフェラーリとの契約が残っていることも、十分承知している。アロンソ自身、少なくとも来季はフェラーリで新しいチームメートとともに、全身全霊をささげるんだろうしね。だからこれは、今すぐどうこうという話じゃない」

 その一方で、開幕初日にフェラーリのホスピタリティーで、ステファノ・ドメニカリ代表と話し込んでいる姿も目撃されている。会話の内容はまさか「どこのイタリアレストランがうまいか?」なんて話ではないだろう。

 「僕らは20年来の友人だから、時には親しく話すことだってある。今日話していたのも、『来シーズンは状況が激変するから、お互い大変だね』とか、そんなたぐいの話さ。特に彼らは来季、2人の世界チャンピオンを抱えることになる。僕の方はセナ&プロストとか、アロンソ&ハミルトンとか、そういう経験は豊富だから(笑)、思い出話を語ったりね」。

 ウィトマーシュ代表はアロンソ獲得の意思を隠さないが、実際に交渉しているかどうかは曖昧な答えに終始。ウワサ話が盛り上がるのを見て、楽しんでいる風情だった。

 今回のアロンソ移籍を最初に報じたのは、スペインの「マルカ」紙だった。ところがその記事の根拠はといえば、某日本人ジャーナリストと雑談中の「ホンダは初年度から常勝体制を望んでいる。そのためには最高のドライバーを獲得すべきだ。たとえばアロンソのように」という言葉を、そのまま書き飛ばしたのが真相のようなのだ。

 しかし「ひょうたんから駒」の例え通り、本当にアロンソがマクラーレンに来る可能性は、決してゼロではない。ウィトマーシュ代表自身、すでにそんな青写真を描いていたとしても、不思議ではない。現役ドライバーでは長老格となったバトンは、これ以上の伸びシロは期待できない。1年目のペレスも、思ったようなパフォーマンスを発揮できていない。アロンソに白羽の矢が立ったとしても、不思議ではない状況なのだ。(柴田久仁夫)

 

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