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【サッカー】ラモス日本 8強で散る 天国の初音夫人に世界一届けられず…2013年9月27日 紙面から
◇ビーチサッカーW杯 準々決勝 ブラジル4−3日本【パペーテ(タヒチ)長野記子】ビーチサッカーのワールドカップ(W杯)タヒチ大会は25日(日本時間26日)、当地で準々決勝4試合を行い、2大会ぶりに8強進出した日本は、前回準優勝で大会最多4度の優勝を誇るブラジルに3−4で競り負けた。ブラジルのほか、地元のタヒチ、スペイン、ロシアが準決勝に勝ち進んだ。日本は先制したものの、ミスも絡んで逆転を許す苦しい展開。その後2度追いつく執念も実らず、2005年以来の4強はならなかったが、ラモス瑠偉監督(56)は「選手たちを褒めてあげたい」と健闘をたたえた。 あと1歩まで追い詰めながら、強豪からの勝利に手が届かなかった。それでも、今大会で退任するラモス監督は「選手をほめてあげたい」と、穏やかな口調でチームの頑張りをたたえた。 王国ブラジルには過去13戦全敗。第1ピリオド6分、田畑のFKのこぼれ球を、尾田が左足で豪快に決めて先制。だが、日本はつなぎのミスから逆転を許してしまう。茂怜羅のPKと、オウンゴールで2度追いついたものの、第3ピリオド7分のCKをブエノに頭で押し込まれ、決勝点を奪われた。 今大会のベスト4を目標に掲げていた指揮官だが、ひそかに世界一を狙っていた。2011年7月、前回イタリア大会の1カ月前に初音夫人が「おなかが痛い」と訴えて入院。医師からは「転移性肝がんで余命1カ月」と宣告を受けた。 大きなショックを受けた直後の7月17日。なでしこジャパンの女子W杯初優勝を、テレビで見た夫人から「次は、あなたの番ね」と世界一を目指せと激励された。それから間もなく、入院からわずか10日後に、初音夫人は52歳の若さで帰らぬ人となった。 直後のイタリア大会は1次リーグ3戦全敗に終わり、今度こそと臨んだ今大会は帽子のつばに「初音 命」と書き込み、関係者用写真付きの身分証明書の裏には初音夫人の写真を貼り付けた。それらを身に付け、ともに世界一を目指したが、王国の前に夢は破れた。 「私の仕事はここまでだけど、ビーチサッカーに興味を持ってくれる選手がいるとありがたい。茂怜羅、松尾は若いが、(代表を)引っ張ってもらわないといけないし、若い選手があと3、4人は入ってもらわないと」。亡き夫人も願った世界一の夢を、若き選手たちに託していた。 PR情報
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