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【大リーグ】

岩隈、8イニング無失点で14勝目 あるぞ初タイトル、サイ・ヤング賞!!

2013年9月27日 紙面から

◇マリナーズ6−0ロイヤルズ

 初タイトルはおろか、サイ・ヤング賞も夢ではない。マリナーズの岩隈久志投手(32)は25日、今季最終登板となる地元シアトルでのロイヤルズ戦で8イニングを4安打無失点。三塁も踏ませない完璧投球で14勝目(6敗)を挙げ、防御率をリーグ3位の2・66とした。一方、ロ軍はPS進出の可能性が完全消滅した。

 8回、最後の打者エスコバルをスライダーで空振り三振に打ち取ってベンチに戻る際、地元ファンからスタンディングオベーションが沸き起こった。背番号18は帽子を取り、はにかんだ笑顔でぺこりと頭を下げた。「うれしいし、感謝している。(総立ちの拍手は)初めてだったから、本当に感激した」。球団公式サイトなどによれば、岩隈はしんみりと語った。

 まさに“モンスター・イヤー”だった。岩隈の防御率2・66は、リーグ1、2位に数毛差で並ぶコローン(アスレチックス)、A・サンチェス(タイガース)とわずか0・02差。両投手はあと1回登板があるため、メジャー日本人初の最優秀防御率も視野に入る。

 WHIP(1イニング当たりの与四球+被安打数)1・01と投球回数219イニング2/3はリーグ2位、被打率2割2分も同3位と、主要部門は軒並みベスト5入り。また、今季を23イニング連続無失点で終え、「シーズン2度の20イニング以上連続無失点」は両リーグで唯一、チームで14年ぶりだ。米放送局ESPN(電子版)によれば、ツイッターなどのソーシャルメディア全体で岩隈はサイ・ヤング賞候補の4位にランクされている。

 「全部がよかった。最後の登板でもあったので、いい集中力で自分の投球ができた。感謝の気持ちを持って今季を戦わせてもらった」と岩隈。人事は尽くした。あとは天命を待つのみ。

 

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