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「震災 報道し続ける」マス倫懇、仙台で全国大会
 | 震災報道を続けることがメディアの責任とする大会申し合わせを採択した全体会議=26日、仙台市青葉区の仙台国際ホテル |
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新聞社や放送局、出版社などでつくる「マスコミ倫理懇談会全国協議会」の第57回全国大会が26日、仙台市青葉区の仙台国際ホテルで開かれた。「震災被災地で問う 日本のあすとメディアの責任」をメーンテーマに、七つの分科会で震災・復興におけるメディアの役割を議論。「震災を報道し続ける」とする大会申し合わせを採択した。
仙台市での開催は1993年以来20年ぶり。全国の111社・団体から編集責任者や記者ら約320人が参加した。
全体会議で、協議会の国府一郎代表幹事が「被災地仙台でメディアが一堂に会し、議論を深めることは意義深い」とあいさつ。河北新報社の一力雅彦社長は「復興はこれからが正念場。被災地の今を丁寧に発信することが大切だ」と話した。
仙台市在住の直木賞作家熊谷達也氏が「地域の言葉、言葉の力〜震災が露(あら)わにしたもの」と題して基調講演した。「被災地の地元紙やテレビ局は毎日、震災のニュースを伝えている。地域に寄り添う言葉を、今後も大事にしなければならない」と訴えた。
防災・減災報道の分科会では、継続して備えの情報を発信する重要性を再確認。原発事故報道の分科会では、被災者のストレスが大きく、取材が難しくなっている現状が報告された。憲法改正論議の分科会は、国民的な議論にするため、分かりやすく伝える必要があるとの認識を共有した。
締めくくりの全体会議では、「被災地の苦しみや犠牲者の思いを忘れず、震災復興に向けてメディアの役割を果たしていく」とする申し合わせ文書を承認した。
27日は沿岸被災地の視察を行う。
2013年09月27日金曜日
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