米FRB、緩和縮小見送りで市場を驚かすこと意図せず=スタイン理事
[フランクフルト 26日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)のスタイン理事は26日、市場の大方の予想に反し、前週の連邦公開市場委員会(FOMC)で量的緩和縮小を見送ったことについて、FRBは市場を驚かせる意図はなかったと言明した。
理事は当地で開催された会合で「意図的に市場を驚かすようなことはしなかった」と強調。そのうえで「最も重要なことは、適切な政策運営だ」と語った。
同会合に参加したコンスタンシオ欧州中央銀行(ECB)副総裁も、時に触れ中銀が市場から独立していることを示す必要があるとしつつも、「市場を動揺させることは政策の目的ではない」とし、スタイン理事に同調した。
ロイター調査によると、17─18日のFOMCでの緩和縮小見送りについて、FRBがFOMCに先立つ数カ月間、政策に対する立場を明確に伝達することができなかったとの見方がエコノミストの間で大勢となっていることが明らかになった。
各国中銀による将来のフォワードガイダンス(将来の金融政策指針)の提示については、スタイン理事はフォワードガイダンスを明確な経済指標に連動させれば、効果を一層発揮する可能性があるとの見解を示した。
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