海江田万里代表は24日に党本部で定例の記者会見を開き、維新の会を除く野党5党が同日、憲法の規定に基づき政府に国会の早期開会を求めていく共同文書をまとめたことに関連して、「原発汚染水はもちろん、消費税の問題、TPPの問題、過日の台風18号の大きな被害、こうした本当に緊急に国会を開いて十分議論をしなければならない課題が山積している。いつまでも先延ばしすることがあってはならない」と表明した。

 先週末から党幹部の地方行脚の第2巡がスタートしたことについては、「民主党がしっかりしなければ日本は間違った方向に行ってしまうという思い、日本の針路が決まる大事な臨時国会だということについて党全体で意思一致をしていきたい」と強調した。

 一部の新聞が、2010年に尖閣諸島沖で起きた中国漁船の海上保安庁巡視船への衝突事件で、当時の民主党政権が法務・検察当局に中国人船長を釈放するよう水面下で働きかけていたことを仙谷由人元官房長官が取材で認めたと報じたことについて、当時閣内にいた大臣の一人としての考えを問われると、「法務省の次官とはいろいろな問題で何度か意見交換したが、最後は検察独自の判断だったという発言なので、私はそういうものだと思っている」と述べた。