技術情報誌「Wave」 Vol.15 (2011.5発行)
本号では、「SIソリューション2011」特集として、当社のSIソリューションにフォーカスし、コンテンツ管理パッケージ「HeartCore」、次世代バックアップソリューション「VITA Owl」、「ORACLE Tuxedo ART」によるマイグレーション、要介護認定支援システム、国際財務報告基準「IFRS」などの取り組みをご紹介しています。
また、エンベデッドソリューションの紹介として、モデルベース手法「M-RADSHIPS」や、次世代SDメモリカード規格「SDXC」を取り上げご紹介いたしました。
※以下のPDFファイルは別ウィンドウで開きます。
特集『SIソリューション2011』
(SIソリューション事業部 野瀬克紀)
近年、パソコンや携帯電話、スマートフォンの普及により、インターネットはもはや生活の一部になりつつあり、この背景を受けてWebサイトも単なる情報発信から効果的・戦略的に活用するツールへと変貌を遂げつつあります。Webサイトを優秀な営業マンとして効果的・戦略的に活用することができる当社ソリューションとオールインワンのコンテンツ管理パッケージ「HeartCore」を紹介します。
(SIソリューション事業部 乗兼康之)
2005年からEU圏内の上場企業に適用されているIFRS(国際財務報告基準、イファース)ですが、日本においても採用に向けた議論がにわかに活発化しています。業務の運用ルールにも変更が生じるため、お客様向けのセミナーの実施はもとより、会計システムに関わる技術者への説明会なども行いIFRS適用の準備に向けて取り組みを進めています。今後の企業意識の高まりにいち早く対応できるよう、当社のERPノウハウを積極的に活用します。
(ソリューション開発事業部 北沢真一)
これからの超高齢社会に備え、高齢者を社会全体で支える仕組みとして導入された介護保険制度が開始されて10年余り。要介護・要支援認定者は全国で500万人を超え、認定業務も増加する一方です。要介護認定支援に特化したシステム「ALWAYS-J」は、煩雑化する審査会業務に対するきめ細かいフォローとペーパーレス化を実現しており、自治体からも高い評価をいただいています。
(システム融合ソリューション事業部 川本夕紀)
「特定健康診査・特定保健指導」は2008年に開始された新しい健診制度です。生活習慣を見直す保健指導では、初回面接から継続的支援、評価、請求業務に至るまで、数多くの情報入力・管理・共有が求められます。当社はこれらに完全対応した専用システムを提供することで、煩雑な特定保健指導業務のシンプルかつスムーズな管理を実現しています。今後は、健診システムなどとも連携し、保健指導者と受診者に役立つきめ細かな機能を提供していきます。
(SIソリューション事業部 田中正弘)
従来の情報システムのバックアップ方式が持つさまざまな課題を一挙に解決する「VITA Owl」(ビータアウル)は、お客様のバックアップ運用を劇的に改善する次世代のバックアップソリューションです。高性能ストレージサーバと高機能バックアップソフトを組み合わせ、導入・保守サービスまでオールインワンで提供します。当社が長年培ったバックアップシステム構築ノウハウを駆使し、早期導入・運用開始を低価格にて実現した「VITA Owl」により、お客様の事業継続とTCO(Total Cost of Ownership)削減に貢献します。
(SIソリューション事業部 石澤美和)
「ORACLE Tuxedo ART」は、日本オラクル(株)が提供を開始したレガシーマイグレーションのリホスト用フレームワークであり、これまでのマイグレーションと比べて期間やコストの削減を実現しただけでなく、高い性能や拡張性も確保しているのが特徴です。さらに、マイグレーションに加えて、クラウドやSOA(サービス指向アーキテクチャ)の手法などの組み合わせにより、お客様のシステム全体を見据えたITリフォームを提案していきます。
エンベデッドソリューションの紹介、技術トピックス、他
(エンベデッドシステム事業部 三島隆司)
モデルベース開発とは、設計品質向上や開発期間短縮に大きな効果をもたらす開発手法です。検証工程の効率化に寄与するリアルタイムシミュレータ「M-RADSHIPS」を提供している当社ですが、このたび、設計フェーズや自動コード生成での課題を解決するための、モデルIP(Intellectual Property)およびブロックセットを取り揃え、お客様がモデルベース開発のメリットをより早く、より多く享受いただけるよう、提供するソリューションの幅を広げることとしました。
(LSIソリューション事業部 渡邊秀一、
エンベデッドシステム事業部 平田宏輝)
次世代SDメモリカード規格として登場した「SDXC」。最大2TBの大記憶容量や従来の約4倍となる高速アクセスなどを実現し、今後の普及への期待が高まっています。これまで数多くのSDカード関連製品の開発に携わってきた当社は、その迅速な体制と豊富な実績・ノウハウを活かし、SDXCに対してもハードウェア、ソフトウェアを含めたトータルなソリューションの提供を進めています。
(新規事業開発室 高野秀隆)
新世代のスクリプト言語として広く普及し始めているRubyの長所を幅広い分野に活かすため、当社は、よりコンパクトな「軽量Ruby」の研究開発に参画し、とりわけ、組込み機器で活用可能なRubyチップや評価ボードへの取り組みを進めています。当面は産業機器での実績を積みながら、将来的にはエコロジー、エコノミーを実現する家電機器への普及を図っていく考えです。
一括ダウンロード
PDFファイルをご覧になるには、Adobe(R)Acrobat(R) Readerが必要です。Acrobat Readerをダウンロードするには「Get Adobe Reader (別ウィンドウで開きます) 」をクリックしてください。