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2011年10月~12月

悪性リンパ腫治療薬SGN-35の日本における臨床第1/2相試験開始について

武田薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、以下「武田薬品」)とMillennium Pharmaceuticals, Inc.(武田薬品の100%子会社:米国マサチューセッツ州ケンブリッジ、以下「ミレニアム社」)は、悪性リンパ腫治療薬SGN-35(一般名:brentuximab vedotin)について、武田バイオ開発センター株式会社(武田薬品の100%子会社:東京都千代田区)が日本において臨床第1/2相試験(以下「本試験」)を開始しましたのでお知らせします。

本試験は、再発・難治性のホジキンリンパ腫および再発・難治性の全身性未分化大細胞リンパ腫を対象とした多施設共同、単群非盲検試験で、日本人患者における安全性、忍容性および有効性を検討します。

再発・難治性のホジキンリンパ腫および再発・難治性の全身性未分化大細胞リンパ腫は、標準治療法が未だ確立しておらず、新たな薬剤の開発が求められている疾患です。安全且つ有効な新薬を患者さんに早期にお届けできるよう、開発に努めてまいります。


<SGN-35(一般名:brentuximab vedotin)について>
本薬は、シアトルジェネティクス社の特許技術を用いて、CD30抗原を標的とする抗体と強力且つ合成可能な薬剤(モノメチルアウリスタチンE、以下「MMAE」)をたんぱく質分解酵素により開裂するリンカーで結合させた抗体-薬物複合体です。この結合システムは血中では安定であり、CD30抗原を発現した腫瘍細胞に取り込まれた後、タンパク質分解酵素により結合が切断されMMAEを放出する設計のため、CD30抗原に選択的に作用します。
シアトルジェネティクス社とミレニアム社は、共同事業化契約に基づき、本薬を共同開発しています。同契約により、タケダグループは米国・カナダを除く全世界を対象とした独占的販売権を獲得するとともに、海外における開発費用の50%を負担しています。なお、日本における開発費用はタケダグループが全額を負担します。
欧州では、武田薬品の100%出資子会社である武田グローバル研究開発センター(欧州)株式会社が再発・難治性のホジキンリンパ腫および再発・難治性の全身性未分化大細胞リンパ腫を適応症とした販売許可申請を提出し、本年6月、欧州医薬品庁において当該申請が受理されています。

以上



<問い合わせ先>
武田薬品工業株式会社
コーポレート・コミュニケーション部(広報・IR)
Tel: 03- 3278- 2037

武田バイオ開発センター株式会社
社長室広報担当 加藤克明
Tel: 050- 3116- 9994

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